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全日本F3選手権鈴鹿合同テスト:初日は宮田莉朋が最速。ウエットの午後はニューウェイ首位

2018年12月20日 22:51  AUTOSPORT web

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全日本F3選手権鈴鹿合同テストの初日トップタイムをマークした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
全日本F3選手権の合同テストは12月20日、鈴鹿サーキットで走行初日のセッション1、セッション2が行われ、1日目は午前のセッション1で宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がマークした1分51秒856が最速となった。

 7人の外国人ドライバーを含め、22人がすでにエントリーしていた全日本F3選手権恒例のオフの合同テスト。走行初日となった12月10日の朝にはB-MAX RACING TEAMの30号車には新たに藤波清斗が登録され、23人が参加することになった。

 薄曇りとなった午前9時からのセッション1は、序盤からカローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sの31号車をドライブした小高一斗、さらにルーカス・アウアー(B-MAX RACING AND MOTOPARK F3)、サッシャ・フェネストラズ(B-MAX RACING AND MOTOPARK F3)、ハリソン・ニューウェイ(B-MAX RACING AND MOTOPARK F3)、河野駿佑(HubAuto F318)といったところが少しずつタイムアップしていく。

 そんななか、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sは序盤32号車を小高が、31号車を宮田がドライブするが、セッション途中にマシンを交換。宮田が31号車を、小高が32号車をドライブする。同セッティングでの比較をすることでふたりともに気付くことも多かったという。

 午前は最終的に、32号車で宮田がマークしていた1分51秒856が最速。一方2番手につけたのは、今回のテストでB-MAX RACING TEAMの30号車に登録された笹原右京がつけた。午前はわずか13周しかドライブしなかった笹原だが、「まだフィーリングをつかみ切れていない状況」で出たタイムで、伸びしろも多く、セッション3以降にも期待をもたせるタイムをマークしている。

 3番手につけたのは31号車で1分52秒009をマークした小高。宮田が32号車でマークした1分52秒278が4番手、ニュータイヤを投入した大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が5番手。河野が6番手となった。一方フェネストラズは、セッション途中にフロントウイングを壊し、走行時間を減らしてしまった。

 午後2時からのセッション2は、走行開始前から小雨が降り出してしまい、ウエットコンディションとなる。そんななか積極的に走行していったのは、午後からOIRC Team YTBの7号車のシートに収まった、GP3ランキング3位のカラム・アイロットだ。

 大草りき(Planex スマカメ・F3)のストップのため、開始32分に赤旗中断を挟んだが、中盤は水量もほとんどないダンプコンディションで各車がチェック等を行っていく。しかし終盤になると路面が乾きはじめ、アイロット、フェネストラズ、さらに笹原から30号車のステアリングを受け継いだ藤波が積極的にタイムを縮めた。

 しかしチェッカー間際、1分56秒101を記録したのはハリソン・ニューウェイ(B-MAX RACING AND MOTOPARK F3)。2番手にアイロット、そして3番手にはこちらも終了間際にタイムを上げたアウアーという結果となった。藤波が4番手、河野は5番手で初日を終えている。