F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2019年シーズンのF1で、才能あふれる新世代のドライバーが頭角を現してくるのを見るのが楽しみだという。
フェルナンド・アロンソのようなスポーツの大御所スターを失うことを嘆く一方で、ブラウンは才能にあふれる若いドライバーの新たな波の到着が、待ち望んだ新しい活力を注入してくれるのではないかと感じている。
なかでも注目すべきは、ザウバーで1シーズンを過ごしたのみで、フェラーリF1に大抜擢されたシャルル・ルクレールだとブラウンは語る。
「ルクレールはかなり印象に残っている」とブラウンはFormula1.comの公式サイトに向けて語った。
「フェラーリにいることは計り知れないプレッシャーをもたらす」と彼は加えて語り、ルクレールは彼の新たなチームメイト、セバスチャン・ベッテルに対して早いうちに自分の能力を発揮する必要があると感じている。
「彼はまだ厳しく言及されたことがない。それが2019年に起きることだ」
「彼は世界チャンピオン、しかも複数回の世界チャンピオンに対抗してレースをするプレッシャーがかかる。だから彼にとってはかなり能力が試される年になるだろう」
「だが今まで私が見てきたことから、彼が非常に立派な仕事をするだろうと期待している」
ピエール・ガスリーもジュニアチームでの1シーズンの後でビッグスリーチームへの昇格を手にした。一方のアントニオ・ジョビナッツィは、2017年にザウバーから2度出走した後、ようやく実力を示すチャンスをものにした。
■ブラウン「ルクレールが世代を牽引していくだろう」
3月17日にメルボルンでのオーストラリアGPで新シーズンが開幕戦では、3人のFIA F2出身ドライバーもF1デビューを果たす予定だ。
「我々はフェルナンド・アロンソを失ったが、ルクレールがフェラーリに迎え入れられ、ガスリーはレッドブル入り、そしてジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、アレクサンダー・アルボンがそれぞれF1に昇格する。興味深いことが多く起こっている」
2019年に彼らのなかでひときわ輝くのは誰かと聞かれ、ブラウンは間髪を入れずに答えた。「おそらくルクレールがその世代を牽引していくと考えている」
新たなドライバーの出現に比べ、ダニール・クビアトはベテランだと考えられるかもしれない。しかしクビアトは、トロロッソとレッドブルで72戦を戦ったベテランであるものの、まだたったの24歳であり、彼はシートから外されて1年間の活動休止の後でグリッドに復活する準備を進めている。
2019年に復活するもうひとりのドライバーであるロバート・クビカは、先週34歳の誕生日を迎えた。彼は2011年のラリーでの事故後、F1から8年以上遠ざかっていたが、ウイリアムズからF1に復活する。