12月17日、香港に拠点を置きアジア地域のGTレースに多数参戦しているクラフト・バンブー・レーシングは、2019年シーズンに向けてメルセデスAMGと長期的なパートナーシップを締結したと発表した。
2017年よりポルシェのカスタマーチームとしてブランパンGTシリーズ・アジアにフル参戦したほか、ポルシェワークスドライバーを擁してIGTCインターコンチネンタルGTシリーズのバサースト12時間に、18年には初開催の鈴鹿10時間にも挑んだクラフト・バンブー・レーシング。
同シリーズで強豪の一角として知られる同チームは今回、そのパートナーとなるマニュファクチャラーを同じドイツメーカーのメルセデスに切り替えることを発表。AMGパフォーマンスチームとして、19年からリニューアルされるブランパンGTワールドチャレンジ・アジアに2台のメルセデスAMG GT3を、新たに発足するGT4アジアシリーズにメルセデスAMG GT4を1台投入する。
また、チームはIGTCの複数ラウンドへの出場、ならびにマカオのギア・サーキットで開催されるFIA GTワールドカップ参戦を目指すとアナウンスしており、さらに中国国内シリーズであるGTチャイナも活動計画に入っているという。
「クラフト・バンブー・レーシングのモータースポーツストーリに新たな章を描くため、メルセデスAMGとパートナーシップを結べたことをとてもうれしく思う」と語るのはクラフト・バンブー・レーシングのフランク・ユー会長だ。
「我々が19年に焦点を当てるのはチームの成長だ。メルセデスAMGとの長期的な協力関係はチームを前進させ、目標を達成するのを助ける多くのサポートを受けることを意味する」
「チームは来シーズンのレースで勝つために必要となるすべての要素を確実に手にするため、すでに努力を続けているんだ」
また、メルセデスAMGのカスタマーレーシング部門を率いるステファン・ウェンドルは「我々は来たる19年シーズンに向けて、新たなメルセデスAMGパフォーマンスチームにクラフト・バンブー・レーシングを迎えることができたことを光栄に思う」とコメント。
「メルセデスAMGカスタマーレーシングは18年、もっとも成功したシーズンを迎えた。世界各地のシリーズでGT3、GT4のシリーズタイトルを獲得しマシンとカスタマーチームのパフォーマンスをアピールできた」
「19年はそこに経験豊富なクラフト・バンブー・レーシングを新たに加えるが、我々は彼らとのパートナーシップが成功するのを楽しみにしているんだ」
2台のメルセデスAMG GT3を導入する香港のチームは、マレーシア、セパン・サーキットで行われるプレシーズンテストを経て、4月6~7日に同地で開催されるブランパンGTワールドチャレンジ・アジア開幕戦に臨む。
なお、今回の発表ではドライバーラインアップには触れられておらず、GT3カーを駆る計4名のレギュラードライバー陣は後日アナウンスされる予定だ。