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ムロツヨシ、永野芽郁、伊藤健太郎……『LIFE!』SPドラマは常連組と旬の役者の芝居合戦に期待!

2018年12月19日 06:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK総合)のスペシャル版として、『LIFE!スペシャル 忍べ!右左エ門』が本日12月19日に放送される。長編コメディードラマの本作は内村光良が主演を務めるほか、常連の田中直樹、塚地武雅、ムロツヨシ、シソンヌ、中川大志らも引き続き出演。さらに今回はスペシャル版にふさわしく、堤真一、永野芽郁、伊藤健太郎、薬師丸ひろ子、古田新太、國村隼ら豪華役者陣も登場する。


 スペシャル版ということで、コントというよりも、時代劇としてのドラマ性を重視している本作。笑いを随所で織り交ぜながらも、アクションシーンや人間ドラマが描かれ、今までのものとはまた一味違う『LIFE!』ワールドが展開されていく。ある人物の救出のため、江戸城に潜入することになった元忍者・右左エ門(内村)が、最強忍者たちに阻まれながら、奮闘していく姿が描かれる。


 さて、『LIFE!』シリーズは緻密に作られた台詞や演出もさることながら、出演するキャストがとにかく豪華。そこで今回は、『LIFE!スペシャル 忍べ!右左エ門』の中から注目のキャストを紹介しよう。


■ムロツヨシ:『LIFE!』常連組として内村光良とのやりとりに期待


 田中直樹や塚地武雅と並んで、『LIFE!』の常連として圧倒的な存在感を見せるのがムロツヨシである。『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)という、同クールの異なる作品に出演したばかりのムロ。『大恋愛』では、記憶を失うヒロインに向き合う男性の役を務め、そのひたむきな姿は観る者の心を動かした。一方、『今日俺』ではそれとは対象的なコミカルな教師を演じ、『大恋愛』とのギャップに驚かされたものだ。


 今や映画にドラマに引っ張りだこのムロは、『LIFE!』では実に様々な役柄を演じてきた。幅広い役柄をこなすキャストの登場が、何といっても『LIFE!』の魅力の一つ。人気コント『オモえもん』シリーズで、ムロは小学生の野村さとし役で登場。主人公・オモえもんを務めたのは星野源である。星野もまたムロと同様に、その多様な演技で絶大な支持を受けているわけだが、オモえもんとさとしのやり取りの中には、まさしく2人の魅力が詰まっている。コメディーを上手く演じる役者は決して観る者を白けさせずに、その世界に巧みに引きずり込んでいく。『忍べ!右左エ門』でムロは忍者の役柄を演じる。長らく共演してきた内村演じる右左エ門とのやり取りに注目である。


■永野芽郁:『真田丸』に続き中川大志と“二度目の許婚”


 今年度上半期に放送されたNHKの連続テレビ小説『半分、青い。』。ヒロインの楡野鈴愛役を好演した永野芽郁も本作に出演し、呉服屋の女中・おこと役を務める。幼い時に父親と生き別れた上、母親も半年前に病気で亡くしてしまったおこと。本作では、そんなおことの生き別れた父親・久兵衛(堤真一)を右左エ門が探し出そうとする。


 永野は9月に放送された『LIFE!』にも出演。『半分、青い。』に関連したコント『半分、秋風』で、半分トヨエツ(内村光良)なる不思議な男との掛け合いが繰り広げられた。『半分、青い。』の人気キャラクター・秋風羽織(豊川悦司)にどこか似ており、“半分”とは言うものの、かなり秋風羽織に似ていた半分トヨエツ。永野とともに佐藤健も登場し、『半分、青い。』がちょうど放送されていた時期ということもあって注目を集めた。


 猪突猛進型でどこか破天荒なところがある朝ドラヒロインを演じた永野。漫画を書くことに汗を流したり、扇風機の発明に奮闘したりする一方で、佐藤健が演じた律という特別な幼馴染や、かけがえのない友人や師匠との出会いが描かれた。そんな『半分、青い。』とは時代も世界観も全く違う『忍べ!右左エ門』。二度目の内村と永野の掛け合いに期待したい。


 また、中川大志演じる序助とおことは婚約者の関係。2016年放送のNHK大河ドラマ『真田丸』でも豊臣秀頼(中川)と千姫(永野)として夫婦を演じている。永野は「中川くんとは『真田丸』に続き、二度目の許婚です。前回は挙式シーンがなかったので、待ち望んでいた式ですね」とコメント。挙式シーンでの美しい花嫁も披露している。


■伊藤健太郎:『今日から俺は!!』に通ずるアクションシーンも?


 『今日から俺は!!』では賀来賢人演じる主人公の相棒役を務めた伊藤は、『忍べ!右左エ門』ではムロツヨシと同じ流派の忍者・数馬を演じる。伊藤と言えば、『今日俺』では本気の熱い喧嘩シーンに加え、橋本環奈演じる女子学生・京子とのイチャイチャシーンもあり、そのキャラの使い分けが秀逸だった。本作ではコメディーだけではなくそのストーリーにも力が入っているということで、より一層伊藤への期待が高まる。さらにアクションシーンもあり、伊藤が演じる数馬は剣術の達人。ひょっとすると『今日俺』さながらの派手なアクションも見られるのだろうか? 


 ちなみに、本作には、ムロ、伊藤、シソンヌ、堤真一と、『今日俺』と共通する出演者が多く揃っている。とはいえ、2作品では演じているのも全く異なる役柄だろう。比較しながら見てみるのも、一つの楽しみ方かもしれない。(文=國重駿平)