WEC世界耐久選手権のLMP1クラス、LMP2クラスを戦っているドラゴンスピードがインディカー・シリーズ参戦を正式発表。2019年はシリーズ5戦にスポット参戦し、2020年からフル参戦を開始する計画だ。
ドラゴンスピードは2007年にエルトン・ジュリアンが立ち上げたレーシングチーム。主にスポーツカーレースを主戦場としており、これまでピレリ・ワールドチャレンジやELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでチャンピオンを獲得している。
また2018/19年のWECではLMP1に10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソンで、LMP2に31号車オレカ07・ギブソンで参戦している。
そんなドラゴンスピードがインディ参戦を表明。2019年はWECのLMP1でも起用しているベン・ハンリーとともにインディアナポリス500を含むシリーズ5戦へスポット参戦し、2020年からはフル参戦する計画を明らかにした。使用するのはシボレーエンジン/シボレーシャシーとなる。
「現在採用されているレギュレーションにより、インディカーは着実に成長を遂げていると思う」と語るのは、チームプリンシパルのジュリアン。
「この状況をファンも理解しているし、チームも理解している。もちろん参戦マニュファクチャラーやスポンサー、TV放映権を持つNBCも理解しているはずだ」
「シリーズ参戦に向けて惜しみなく協力してくれたインディカーと、我々のためにエンジン提供プログラムを用意してくれたシボレーに感謝したい」
「この数年間、耐久レースを戦ってきたことでレースエンジニアリングやピット、レース戦略などの基盤が整ってきた。オープンホイールの世界で、チームはまた浮き沈みを経験するだろうが、ベンのスピードとセットアップ能力は強力な武器になる」
2019年のインディカーは3月10日決勝のセント・ピーターズバーグ戦で開幕を迎える。ドラゴンスピードも、この第1戦に参戦する予定だ。