メルセデスのエンジニアリングディレクター、アルド・コスタは、2019年F1パワーユニットの開発過程で小さなつまずきがあったというチーム代表トト・ウォルフの発言は誤解を生んだ部分があるとして、釈明を行った。
5年連続でのF1ドライバーズおよびコンストラクターズタイトル獲得を成し遂げたメルセデスは、2019年、6連覇を目指し、さらなるパフォーマンス向上を図っていく。ウォルフは、高い目標を設定して作業を進めるなかで、「エンジンサイドで小さな挫折があった。新しいコンセプトはもう少しいい結果を出すと我々は考えていた」とコメントした。
この報道に関し、コスタは、ウォルフのコメントは幾分誤った受け取られ方をしたとの考えを示し、開発の初期段階で問題が発生するのはごく普通のことであり、何の懸念もないと述べた。
「彼の発言は少し誤解されて伝わったのだと思う」とコスタはLa Gazzetta dello Sportに対して語った。
「新しいコンセプトの新しいエンジンをテストする際には、うまく機能しない部分も出てくるものだ。大事件というわけではない」
2011年にメルセデスに加入したコスタは、2019年からテクニカルアドバイザーにポジションが変更される。「31年間、F1で過ごしてきた。そろそろ母国に帰って家族と過ごす時だ」とコスタが述べたとAutosprintが伝えた。
「しかし今後もメルセデスに貢献し続け、これまでどおり仲間とともに作業にあたっていく」