APAMANは12月18日、札幌市豊平区の店舗で起きた爆発事故を謝罪した。公式サイトに掲載された「お詫びとお知らせ」によると、店舗にいた従業員が「消臭スプレー缶約120本の廃棄処理後、湯沸かし器を点けたところ爆発が起きた」という。
それ以上の詳細については調査中で「お怪我をされました方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げるとともに、被害を受けられました皆様方には、心からお詫び申し上げます」と記載していた。
元スタッフ「料金頂いて『抗菌やりますよ』って言っても、忘れていたことは結構ある」
爆発事故のニュース映像等から、原因となった"消臭スプレー"とは、物件の消臭に使う「ヘヤシュ 消臭・除菌スプレー」ではないかという推測が広がっている。ヘヤシュシリーズを販売する株式会社ヘヤシュの担当者に取材したところ、確かに「アパマンを含む不動産業界」に販売しているという。しかし、一般向けには販売しておらず、価格は非公表だ。
消臭・抗菌代は物件によって異なるが、神奈川県川崎市にある築23年の3LDKのマンションでは、2万円(税抜き)となっている。
スプレーは約120本もあったというが、なぜそんなに溜まっていたのだろうか。『報道ステーション』(テレビ朝日)では12月17日、スプレーを使ったことがあるという別の店舗の元従業員を直撃。その男性は、こう話していた。
「お店が繁忙期とか忙しいときにお客さんから料金頂いて『抗菌やりますよ』って言っているけど、後々気が付いて忘れていたことは結構ある(中略)売り上げには抗菌スプレーを使ったことにはなっていて、それが丸々1本残るのはおかしいことなので、どこかで使い切らないといけない」
使用して空になったスプレーは、本部に返却していたという。使い忘れていた大量のスプレーを使ったことにするために、屋内に巻いていたのではないかという見立てだ。
同社が抗菌代を初期費用に上乗せしながら、実際にはスプレーを噴射するだけか、もしくはそれすらしていなかった可能性があることに対し、ネットでは「消臭ってただのスプレーかよ」「客に1万5000円支払わせて実際は店員がスプレーするだけだったらしいね」と不満を抱いた人も多かった。
抗菌代を受け取ってもスプレーを使わないことはあったのか。使用後のスプレーはどのように処理をしていたのか。キャリコネニュースは、アパマンに問い合わせたが、「現在調査中」という回答だった。