12月16日の『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)で、林修氏はクリスマスの買い物が健康に悪いという調査を紹介した。アメリカの大手ショッピングサイト「eBay」が、クリスマス時期の買い物客100人を対象に心拍数などを調査したところ、クリスマスの買い物は、心臓にマラソンと同じレベルの負担をかけることが分かったという。
その原因について林氏は、
「アメリカのある臨床心理学者によると、健康を害する原因は(プレゼントや店を選ぶ)煩わしさである。家族や友人のためにクリスマスプレゼントを用意しなければと思うことがストレスになるんですよ」
と解説した。(文:石川祐介)
日本人のクリスマスやハロウィンの過ごし方は間違っている
続けて、林氏は「そもそも、クリスマスは恋人同士がイチャイチャするためのイベントではないんです」と日本人のクリスマスの過ごし方に対する不満を話す。
「ハロウィンの時にも、『日本のハロウィンはおかしいんじゃないか?』っていろいろ言われましたよね。もともとのイベントの意味・本質を理解しないまま、浮かれている人が多い」
クリスマスやハロウィンなどが、ただ騒ぎたい人が騒ぐだけのイベントに成り下がってしまっていると苦言を呈す。
また、林氏はイスラム圏から日本に来ていた知人が、日本のクリスマスを見て違和感を抱いたというエピソードを語った。
「イスラムの人って日本にも西洋にも距離をとって見ているわけですよ。ですから、西洋のキリスト教をちゃんと信仰している人達が教会に行くのはわかる。でも、日本人がクリスマスと言って大騒ぎする、しかも西洋の人がやっていることとは違って、『恋人同士で過ごさなきゃ』という状況を見て『意味がわからない』と、『なんなんだ君達の国は』と」
初詣も鉄道会社が仕掛けたイベント
さらにヒートアップする林氏は、日本の伝統的な習わしだと思われている"初詣"も鉄道会社が仕掛けたイベントだと話す。
もともと毎月21日に川崎大師で縁日が行われていた。「21日に休めない人が、元日にお参りするようになってきたんですよ。じゃあここに臨時列車を走らせて盛り上げようじゃないか。それが全国に広まって初詣が一般的なものになったんです」と解説した。
そして、林氏は「他人が商売のために作ったイベント」以上に大事なイベントはあると口にし、
「母の日にお母さんにお礼をすることは悪いこととは言いません。でも、毎日お母さんのために頑張ってる人からすると、母の日にわざわざする必要はないわけですよ。その日その日を目一杯生きるというイベント、これ以上のイベントはないと思うんですよ」
と何気ない日の尊さを語った。