元F1世界王者のジャック・ビルヌーブがヨーロッパ圏で行われるNASCARウィレン・ユーロ・シリーズの2019年シーズンにフル参戦する。
カナダ出身で1995年のCARTシリーズチャンピオン、インディ500ウイナーでもある47歳のビルヌーブは、NASCARユーロへのフル参戦に向け、すでに12月13~14日にイタリアのアウトドローモ・ディ・フランチャコルタで行われたテストに参加して、2019年シーズンのフル参戦に向けた準備を進めている。
参戦チームはGo Fas Racing(ゴー・ファス・レーシング)、ドライブするのはフォード・マスタングとなる予定だ。
「(テストでドライブしたマシンは)昔アメリカで戦ったNASCARとほとんど変わらなかったから、楽しみながら走ることができた」とビルヌーブ。
「とことん攻めて走ることができるマシンでありながら、アジャストするべき部分も多く、やりがいがある点も好きだね。(シリーズ戦にも組み込まれる)フランチャコルタも攻めがいがあり、ドライバーの腕でタイムが変わるサーキットだった」
「個人的にはシリーズにフル参戦することの意味はかなり大きいよ。あるプロジェクトに1年を通じて関わり、ひとつの目標を目指すということに取り組みたかったんだ。2019年シーズン初戦が待ち遠しいよ」
このNASCARユーロ・シリーズに元F1ドライバーがフル参戦するのは今回が初めてのこと。シリーズのCEOであるジェローム・ガルピンも「シリーズのファンやパートナー、参戦チーム、ドライバーにとって、ジャックのようなドライバーがシリーズに関わるというのは最高の報せだ」と述べている。
「シリーズにはモータースポーツに強い情熱を抱いている人々が集まり成長を続けている。2019年のNASCARウィレン・ユーロ・シリーズは欧州圏のどんなシリーズよりも、エキサイティングなものになるはずだ」