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サンドラ・ブロック、スサンネ・ビア監督らが明かす 『バード・ボックス』“見えない恐怖”の演出法

2018年12月18日 11:02  リアルサウンド

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 12月21日より全世界同時オンラインストリーミングされるNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』より、主演のサンドラ・ブロックらのコメントが公開された。


参考:『君の名は。』ハリウッドで実写映画化が決定 新海誠「完成を楽しみに待っています」


 本作は、『メッセージ』で米脚本家組合(WGA)賞脚色賞を受賞、アカデミー脚色賞にもノミネートされ、ハリウッドで実写版『君の名は』の脚本を担当することも決まっているエリック・ハイセラーが脚本を手がけ、『未来を生きる君たちへ』のスサンネ・ビアが監督を務めたディザスター映画。突如世界が原因不明の大パニックに襲われる模様を描く。


 そのパニックから逃れる方法はただ1つ、”絶対に外を見ない”こと。この緊迫感を演出するにあたって、ビア監督は「驚異の正体を明かさずに、その脅威をいかにして表現するのか?という点が、本作のデザインを構築する際の主な焦点でした。最終的に私たちは、この驚異がどう作用し、目撃した者にどのような印象を与え、生存者にどのような影響を与えるのかを見せることに決めました」とコメント。


 監督の語る脅威を表現するために、制作スタッフは“音”にこだわったという。本作の製作総指揮を務めたエインズリー・デイヴィスは、「視覚という五感の1つが使えないと、他の感覚が高まるので、すべての音が意味を持つようになるんです。普段なら気にも留めないような平凡な音にまで注意をするようになるのです。だから、音は私たちが作り出したこの世界を維持するのに重要な役割を果たしていました。私たちは見えない脅威がどうしたら観客に伝えられるかを、何度も話し合いましたよ」と、“音”の重要性を語る。


 さらに恐怖の効果を高めるために、“目隠しをしたブロックを至近距離から追いかける”という変わった撮影方法もとられた。ブロックは、「カメラマンは、私がどこに動くのかが分からなかったから、ものすごく大変だったと思います。でも撮影の終盤になると、なんと彼らは私の行動を感じ取ることできるようになっていたのです。私がカメラとぶつかってしまったのはたったの一度だけ。6週間目隠ししながら撮影してたったの1度だけだったのです」と語り、その撮影技術を称賛した。(リアルサウンド編集部)