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ましのみ、音楽の世界観を深く届けたワンマンライブ イラストレーター フクザワとのコラボも

2018年12月18日 11:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ましのみが、12月15日、渋谷・duo MUSIC EXCHANGEにて『MashinomiX vol.1』を開催した。


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 『MashinomiX vol.1』では、イラストレーターのフクザワを招き、ライブペインティングが進行する中、パフォーマンスを展開。自身の音楽をあらゆる要素とミックスすることで、ましのみの音楽の世界の深い部分に観客を誘っていくというコンセプトのもとライブが行われた。


 ましのみがリズムマシンを操作し、エレクトロ色を強めた「プチョヘンザしちゃダメ」からライブはスタート。今回フクザワがキャンバスに描いたのは“ななし”のペンギン。このペンギンからアドバイスを受けたましのみは、「どうせ夏ならバテてみない?」を「どうせ冬ならバテてみない?」に変えた冬の特別バージョンで歌唱。また、渋谷で終電を逃し、街中の喧騒を眺めながら作ったというエピソードを語った「灰かぶり姫」などを披露した。


 ましのみが、悲しそうな表情のペンギンを眺めている“2番目でもいいから好きな人といたい女子”になりきる寸劇を挟んで「ハッピーエンドが見えません」へ。「リスクマネジメント失敗」では一人ステージに残り、ピアノによる弾き語りで熱のこもった歌声を披露。再びバンドメンバーを呼び込みライブが始まると、「名のないペンギン空を飛べ」でついにイラストが完成した。最終的にはフクザワの手によりペンギンについた“ななし”の名札は外され、地上にいたペンギンは楽しそうに大空を飛ぶ姿に。その姿を見て安心したましのみは「Hey Radio」から一気にヒートアップ。続くキュートでキャッチーな「美化されちゃって大変です」の披露では、新曲であることを感じさせない温かな観客の反応も見られた。


 この日の会場は、ましのみがグランプリを獲得した音楽コンテスト『Music Revolution』(第10回東日本ファイナル)の最終審査を行った場所。このステージに自分のお客さんを集めてもう一度立つことが夢だったというましのみは、今回ワンマンライブができたことについて感慨深く語り、その時に歌った楽曲「Q.E.D.」で本編の幕を閉じた。


 アンコールは9月に行われたワンマンライブ『ぺっとぼとリテラシー ほとばしるバテで夏を締めくくりまショータイム Vol.2』でも披露された新曲「フリーズドライplease」からスタート。この日はうれしいお知らせとして、ましのみのコミュニティサイト(無料ファンクラブ)『ぺっとぼとシャトル』のオープン、2月20日に2ndアルバム『ぺっとぼとレセプション』のリリース、3月15日大阪 アメリカ村 BEYOND、3月21日東京 渋谷ストリームホールにてワンマンライブ『ぺっとぼとリテラシー vol.3』を行うことが発表された。なお、大阪でのワンマンライブはこれが初となる。また、「フリーズドライplease」はアルバムリリースに先駆けて1月21日より先行配信されることも決定した。


 最後は2ndアルバム収録曲より「錯覚」を披露して終了。自身が届けたい音楽の世界観をこれまで以上にさまざまな角度から深くファンに届けた、ましのみらしいライブとなった。2月に控えるアルバムリリースも今から待ち遠しい。(久蔵千恵)