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【札幌爆発事故】スプレー缶は「穴」を空けて捨てるべき? 正しい捨て方を聞いてみた

2018年12月17日 17:51  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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札幌市豊平区平岸の建物で12月16日、爆発火災が発生した。報道によると、翌17日、建物に入居する不動産会社の従業員は「除菌消臭スプレー100本以上を処分するため、店内でまいた」「缶に穴を開けた」などと話したという。その状態で手を洗うため給湯器のスイッチを入れたら爆発した、としている。

実際スプレーを処理する場合、どうすればいいのだろう。東洋エアゾール工業の担当者は「室内で大量噴出すると、充満して思わぬところから引火する可能性があります」と話す。

屋内は絶対にダメ!「必ず通気性のいい屋外で、容器内のガスを出し切る」

また「ホームページでもエアゾール製品(可燃性の高圧ガスを用いた噴射剤)の廃棄方法を掲載していますが、屋内での大量使用は危険です」としている。同件については「100本以上はさすがに……と思いましたが、1本でもその危険性はあります」と指摘する。

では、何らかの理由で溜まってしまった大量のスプレーを処理したいとき、どうすればいいのだろうか。同担当者は

「必ず火気のない通気性のいい屋外で、噴射ボタンを押したりガス抜きキャップ・ボタンを使ったりして容器内のガスを出し切ってください」

という。「シュー」という音が聞こえなくなれば中身が空になったということだ。この際、「穴を空けて中身を出すことは絶対にやめてください」とコメントした。

近年、このゴミ出し方法が広がりつつあるが、仙台市や神戸市など、穴を空けて出すことを指定している自治体もある。

ただ、各自治体公式サイトでは「中身を出し切ってから、屋外の火気のないところで穴を空けてから出してください」とも記載されている。間違ってもまだ中身がある状態で室内で空けるのはNGだ。

なお札幌市は家庭ごみであれば昨年7月から変更され、現在「中身を使い切って、穴を空けずに透明または半透明の袋に入れてごみステーションへ」と記載されている。事業系ごみは2017年時点で「必ず穴を空けてガス抜きをしてください」とある。(12月18日追記)