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ジャガーの電動ワンメイク、『Iペース eトロフィー』開幕。初戦は12台がバトル繰り広げる

2018年12月17日 13:01  AUTOSPORT web

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ジャガーの電動SUVによるワンメイク『ジャガーIペース eトロフィー』が開幕
12月15日にサウジアラビア・リヤドで開幕した2018/19年のABBフォーミュラE選手権。このレースの併催戦としてジャガーIペースによるワンメイク『ジャガーIペース eトロフィー』もシリーズ初戦を迎え、サイモン・エバンス(チーム・アジア・ニュージーランド)が優勝を飾った。

 このIペース eトロフィーは、ジャガー初の電気自動車であるSUV、ジャガーIペースをベースとするレーシングカーで争われるワンメイクEVレース。創立初年度の2018/19年は全10戦の開催が予定されており、このうち7戦はフォーミュラEのサポートレースとして行われる。

 シリーズ初戦となったリヤド戦には事前に発表されたエントリーリストに記載されていた11名にTWRテチーターから参戦したステファン・ラドジンスキーを加えた12名で争われた。

 15日のリヤドは突然の雨に襲われたため、メインレースであるフォーミュラEのスケジュールが変更。この影響でIペース eトロフィーの予選セッションは中止となり、決勝グリッドは前日の金曜日に行われたフリープラクティスの結果を基に決められ、1分32秒618のセッション最速タイムを記録したエバンスがポールポジションを獲得する。

 決勝レースも当初は30分で争われる予定だったが23分+1周に変更。サイモン・エバンスは危なげないスタートをみせると、そのままポジションを守り続ける。

 レース終盤にはセルジオ・ヒメネス(ジャガー・ブラジル・レーシング)やブライアン・セラーズ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が詰め寄り、三つどもえのバトルに発展したものの、サイモン・エバンスがポジションを守りきってトップチェッカーを受けた。

 ジャガーからフォーミュラEに参戦しているミッチ・エバンスを兄に持つサイモン・エバンスは「ポール・トゥ・ウィンを飾ることができて素晴らしく、特別な気分だ」とレースをふり返っている。

「決勝はもちろん、プラクティスのタイムをみても一筋縄で行くレースではないことは分かるだろう。本当に僅差のバトルだったよ」

「シリーズの初レースは誰もが勝ちたいと願うものだ。この流れを次のメキシコ戦にもつなげたいね」

 また、ジャガーが選ぶ『世界的に活躍するモータースポーツ界の若手やスタードライバー』のための参戦枠であるVIPドライバーとして参戦した女性ドライバーのアリス・パウエルは5位でチェッカーを受け、プロ-アマ部門トップを獲得した。

 ジャガーIペース eトロフィーの第2戦は2月16日にメキシコシティで行われる。