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ナチスに弾圧され奪われた美術品と関係者の運命に迫る 『ヒトラーVS.ピカソ』来年4月公開

2018年12月17日 12:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ドキュメンタリー映画『Hitler versus Picasso and the Others(英題)』が、『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』の邦題で2019年4月19日に公開されることが決定。あわせてティザービジュアルが公開された。


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 本作は、ナチスに弾圧され奪われた美術品と、それに関わる人々の運命に迫る名画ミステリー。1933年から45年にかけて、ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経った今でも10万点が行方不明と言われる。欧米で活躍する歴史家、美術研究家をはじめ、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言を元に、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。字幕監修は、大ベストセラー『怖い絵』シリーズ著者で、68万人を動員した『怖い絵展』監修も務めた作家・独文学者の中野京子が担当する。


 ナチス・ドイツによる美術史上最悪の略奪と、今なお続く美術品の奪還を巡る相続人たちの粘り強い戦いを案内するのは、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』や『修道士は沈黙する』などで知られるイタリアの名優トニ・セルヴィッロ。権力は芸術をも支配できると妄信するナチスが行った歴史上最悪の美術品強奪と破壊、そしてヒトラーの秘宝たちが辿った知られざる真実を解き明かす。


 公開されたティザービジュアルには、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーの横顔がピカソの筆致で描かれている。(リアルサウンド編集部)