本人は反論するかもしれないが、ルイス・ハミルトンの5度目のタイトルは、バルテリ・ボッタスの助けなしには達成できなかったと、メルセデスF1チームのトップであるトト・ウォルフは考えている。
ウォルフはさらに、メルセデスの5年連続コンストラクターズタイトルの獲得すらも、忠誠心あふれるボッタスの存在なしには難しかっただろうと明言した。
2018年シーズンにおけるボッタスの記録は、不運な出来事に見舞われたこともあって期待はずれのものだった。ハミルトンが11勝をあげたのに対し、彼は一度も勝つことができなかったのだ。
しかしながらサポート役に徹したボッタスの貢献にウォルフは大いに感謝しており、以下のように語っている。
「ドライバーズ選手権もコンストラクターズ選手権も、バルテリなしでは勝ち取ることができなかった」
「バルテリは不運に見舞われながらも、組織内における気力や考え方がマイナスになることを良しとしなかった。常に高い精神力を意地することができていた」
「タイトル獲得の可能性がなくなった時点で、やる気をなくしてしまうドライバーも見てきた。ネガティブになったり、機能不全のようになってしまったりする。バルテリは最後まで、私達をポジティブな状態に保ってくれたんだ」
2019年に向けてボッタスはステップアップを果たし、新たな熱意とともに戦いの場に戻ることを誓っている。その準備段階として、1月末にはWRCスペックのフォード・フィエスタを駆り、アークティップラップランドラリーで初となるラリー参戦を果たすことが決まっている。