マクラーレン・グループは、チーム・バーレーン・メリダと50パーセントの合弁企業設立を決定し、2019年にプロ自転車競技に参入する予定だ。バーレーン・メリダはUCIワールドツアーのチームで、2014年のツール・ド・フランスではチームのヴィンチェンツォ・ニーバリが優勝している。
マクラーレンとバーレーン・メリダとの提携により、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズと、マクラーレンのマーケティングとコマーシャル部門が、技術および商業面で協業することになる。
マクラーレンとバーレーン・メリダは双方ともバーレーン人がオーナーであり、マクラーレンは政府系ファンド、バーレーン・メリダは王族の一員であるナセル・ビン・ハマド・アル・カリファの所有である。
「我々がマクラーレンで行なっているすべてのことの中心にあるのは、レース、技術、そして人間によるパフォーマンスだ」とマクラーレンのチーフ・マーケテイング・オフィサーを務めるジョン・アラートは述べた。
「自転車競技には過去にも関与してきており、しばらくの間、参入を検討してきた」
「我々のスキルと野望、そして将来に向けた正確なビジョンとアプローチを持つチーム・バーレーン・メリダとの完璧な提携関係は、完全に調和している」
「この先数カ月の間、我々は休むことなく取り組んでいくことになる。プロフェッショナル・サイクリングの世界には最高のアスリートと、競争力の高いチームが存在するからだ」
「チーム・バーレーン・メリダが2年に満たない年月でスタートして達成したことは、大変印象深いものだ。このように勢いのあるチームとともに仕事をすることには、非常に心躍る可能性を感じている」
過去にマクラーレン・アプライド・テクノロジーズは、2012年のロンドン・オリンピックに向け、チーム・スカイとブリテイッシュ・サイクリングの両チームと協業していた。
また同社は、アメリカの自転車メーカーのスペシャライズドとも技術提携した経験があり、高品質のS-Works+McLaren Vengeフレームを製造。2011年の世界選手権自転車競技大会ロードレースにおけるマーク・カヴェンディッシュの優勝に寄与した。
チーム・バーレーン・メリダのライダーたちのパフォーマンスに、マクラーレンの技術がどれほど影響を与えるかを予測するのは難しい。
「我々は『皆がやってきたことは間違いであり、我々がそれを正すつもりだ』などと言って参加するつもりはない。我々は改善をもたらすことができる領域を探っている。そのプロセスが12月12日に始まるのだ」とアラートは語った。