2019/2020年からABBフォーミュラE選手権へワークス参戦を開始するポルシェは12月14日、参戦ドライバーのひとりにニール・ジャニを起用することを発表した。
ポルシェはWEC世界耐久選手権のLMP1クラスでの活動を2017年限りで終了し、2019年12月からフォーミュラEでのワークス活動を開始する。
そのレギュラードライバーに任命されたジャニは、ポルシェのLMP1マシンであるポルシェ919ハイブリッドをドライブしてきたワークスドライバー。2016年にはル・マン24時間耐久レースで総合優勝を遂げたほか、同年にWECシリーズチャンピオンにも輝いている。
またジャニ自身はA1グランプリやGP2(現FIA F2)に参戦してきたほか、2006年にはトロロッソF1のサードドライバーも務めており、シングルシーターでの経験も充分だ。
「新たな任務に取り組むことを心から楽しみにしている」とジャニ。
「ポルシェ・モータースポーツにとってまったく新しいプログラムに最初から取り組むのは今回が2回目で、これはいろいろなことを意味する」
「フォーミュラE参戦はテクニカル面とドライビング面の両方で大きなチャレンジだし、すでにライバルたちは膨大な経験値を持っている。僕たちが取り組むべきことは山積みだけど、仕事に取り掛かるのを楽しみにしているよ」
ポルシェ・モータースポーツのバイス・プレジデントを務めるフリッツ・エンツィンガーは「我々が取り組む新技術を使ったプログラムにおいて、ニール(ジャニ)ほど適切な人材はいないと確信している」とコメントしている。
「彼は速さだけでなく、シングルシーターでの経験も豊富なんだ。すでにフォーミュラEマシンもドライブしていて、開発ドライバーとして適任だよ」
このドライバー発表にあわせてポルシェの公式YouTubeチャンネルではニール・ジャニが出演する動画も公開。このなかでは真っ白なボディの第2世代シャシー“Gen2”の姿も確認できる。