映画『チワワちゃん』のポスタービジュアルと原作者・岡崎京子のコメントが公開。あわせて原作漫画の復刊が発表された。
1994年に発表された『チワワちゃん』は、東京で若さを謳歌する男女グループのマスコット的存在だった女性「チワワちゃん」を巡る物語。突然チワワちゃんがバラバラ遺体となって発見されたことをきっかけに、残された仲間たちが彼女との思い出を語り出すが、誰も彼女の本名や境遇を知らなかったことがわかる、というあらすじだ。主人公のミキ役を門脇麦、チワワの元恋人・ヨシダ役を成田凌、ヨシダの親友カツオ役を寛 一 郎、チワワの親友ユミ役を玉城ティナ、チワワ役を新人の吉田志織、チワワに想いを寄せるナガイ役を村上虹郎が演じるほか、栗山千明、浅野忠信も出演。監督は二宮健が務めた。公開は1月18日。
ポスタービジュアルは『Numero TOKYO』『VOGUE GIRL JAPAN』などで活動する写真家タミー・ボルピが撮影。「息もできないほど、キスして、笑って、恋をしていた――」というキャッチコピーと共にチワワ、ミキ、ヨシダ、カツオ、ユミ、ナガイ、浅野忠信演じるカメラマンのサカタ、栗山千明演じるファッション誌のライター・ユーコらの姿が写し出されている。
岡崎京子は「みんな、ありがとう」とコメント。自身がパソコンで書いたメッセージだという。また岡崎京子の弟・岡崎忠は「見事なまでに岡崎京子の世界観にご自身の情熱とスキルを最大限に乗っけて表現してみせる。よく好敵手がお互いを高め合った時に稀に『MIX UP』という状態になると言うが『90年代の物語』が監督の手により『現在形の物語』に昇華され、この「REMIX」は原作の長所を極限まで活かし、現代の若者の青春群像劇に変換してみせた」「私は岡崎京子の心の中までは理解することはできないが、この映画を非常に喜んでいたことは間違いなく理解できた。二宮監督は間違いなく岡崎京子の心の扉を叩いてくれたのだ。本当に有難いことだと思うし、これは彼女の作品に対する愛だとも思う。この場をお借りしてありがとうございました。と言わせてください」と述べている。
さらに12月22日には、映画の公開を記念して『チワワちゃん』の原作が新たなカバーデザインで復刊。『チワワちゃん』を含む6編が収録される。