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WRC:ヒュンダイへ電撃移籍のローブにシトロエン&プジョーが謝辞「記憶に残る17年間だった」

2018年12月14日 14:01  AUTOSPORT web

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2019年はプライベーターとしてプジョーを走らせダカールラリーに参戦するセバスチャン・ローブ
12月14日に発表されたセバスチャン・ローブのヒュンダイ・モータースポーツ移籍。これを受けておよそ20年間に渡り、活動をともにしてきたPSAグループのシトロエン、プジョーが感謝の言葉を述べている。

 シトロエン時代の2004年から2012年まで9年間に渡ってWRC世界ラリー選手権のトップに君臨したローブ。WRCフル参戦終了後は、WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦したほか、同じPSAグループのプジョーからダカールラリー、WorldRX世界ラリークロス選手権などへ参戦してきた。

 また、2018年はシトロエンからWRC3戦にスポット参戦すると、最後に参戦した第12戦スペインで自身通算79回目の総合優勝を飾っている。

 依然として速さを発揮しているローブだが、プジョーは2018年限りでダカールラリーとWorldRXでのワーク活動を終了。またシトロエンも資金難から2019年のWRCには2台体制で参戦する見込みとなっており、ローブはプライベーターとして参戦するダカールラリーを除くと、2019年はラリーやレースへ参戦する予定がない状況だった。

 そこに目をつけたのが、2018年に惜しくもドライバーズチャンピオン、マニュファクチャラーズチャンピオンに手が届かなかったヒュンダイだった。

 ローブとヒュンダイは14日、2019年から2年間の契約を結んだことを発表。2019年はWRC第1戦モンテカルロを含む6戦にスポット参戦させることを明らかにしている。

 この発表を受けてシトロエンとプジョーは、それぞれの公式Twitter上でローブに対する感謝のコメントを発表している。

 ローブとともにWRCで黄金時代を築いたシトロエンは「セバスチャン・ローブと(コドライバーの)ダニエル・エレナと私たちの情熱を共有できたこと、数々の感動的な瞬間をともにできたことをうれしく思う。記憶に残る17年間だった! 来年、WRCで会おう」と投稿。

 プジョーは「パイクスピーク、ダカールラリー、ラリークロス……。走りへの情熱と感動を共有できた。プジョーとともに素晴らしい協力関係を築いたセバスチャン・ローブに感謝する」と投稿している。

 2019年、ローブとともにマシンをシェアする形でWRCの8戦へスポット参戦するダニ・ソルドもローブのヒュンダイ加入を歓迎。新シーズンに向けても強い期待を抱いていると明かした。

「僕にとってヒュンダイ・モータースポーツは特別なチームになった」とソルド。

「1年をとおして(コドライバーの)カルロス(デル・バリオ)と一緒に記憶に残る戦いができた。僕のキャリアにとっても2018年はもっとも競争力を発揮できたシーズンだったよ」

「僕たちの思い通りに戦うことができれば、強力なパフォーマンスを発揮できることがわかった。来年はセバスチャン(ローブ)もチームに加わり、ドライバーラインアップはより強力なものになる」

「セバスチャンが培ってきた膨大な経験値はチーム全体にとって大きな利益になると思うし、それがあればさらに前へ進むことができる」