舞台『俳優とオーケストラのための戯曲「良い子はみんなご褒美がもらえる」』が、4月20日から東京・TBS赤坂ACTシアター、5月11日から大阪・フェスティバルホールで上演される。
同作は、映画『未来世紀ブラジル』『恋におちたシェイクスピア』『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』などの脚本に参加しているトム・ストッパードの作品。独裁国家の精神病院の一室を舞台に、誹謗罪で捕えられた政治犯アレクサンドル・イワノフと、「自分はオーケストラを連れている」という妄想に囚われた同姓同名の精神病患者アレクサンドル・イワノフが織り成す物語を描く。原題は『Every Good Boy Deserves Favour』で、五線譜を覚えるための英語の語呂合わせを意味する。
政治犯のアレクサンドル・イワノフ役を堤真一、精神病患者のアレクサンドル・イワノフ役を橋本良亮(A.B.C-Z)が演じる。演出を英国ロイヤルバレエ団などで活動するウィル・タケットが手掛けるほか、作曲をアンドレ・プレヴィン、指揮をヤニック・パジェが担当する。
堤真一は「『社会の常識』から外れているとレッテルを貼られてしまった男がどのように自由を手にするのか、ストッパードが皮肉も込めてつくったこの作品をぜひ堪能してもらえたら嬉しいです」、橋本は「今回、大先輩である堤真一さんとご一緒できることは非常に光栄で楽しみで仕方ありません。難しい題材ではありますが、堤さんの胸を借りて良い芝居が出来るように、自分を信じて頑張りたいと思います」とコメント。
ウィル・タケットは「本作の設定は架空の、典型的な絶対主義国家ですが、自由のためにわれわれは何を放棄する心の準備があるのかについて、場所と時間の間を揺れさまよいながらじっくりと考えることができます」と述べている。
両公演のチケットの一般販売は2月9日からスタート。