WRC世界ラリー選手権に参戦しているヒュンダイは、9度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・ローブのスポット起用を発表した。
2018年はプジョーからダカールラリー、WorldRX世界ラリークロス選手権に参戦したほか、シトロエンからWRCにスポット参戦したローブ。第3戦メキシコ、第4戦ツール・ド・コルス、第12戦スペインの3戦に出場し、スペインでは通算79勝目となる勝利を挙げている。
2019年に向けローブの動向に注目が集まっていたなか、シトロエンは冠スポンサーであるアブダビを失い、3台目のマシンを用意することができなくなったと報じられた。これによりローブもシトロエンからWRCに参戦することができなくなったとされていた。
そんななか、ローブはヒュンダイと2年契約を締結。ダニ・ソルドとヒュンダイi20クーペWRCをシェアし、開幕戦モンテカルロを含む6戦に、長年コンビを組むコドライバー、ダニエル・エレナとともにスポット参戦することが決定した。
「スペインでの勝利が、WRCの最前線で戦いたいという僕の願望にふたたび火を付けた」と語るローブ。
「ヒュンダイに加わることは新鮮な挑戦であり、待ちきれないよ。ヒュンダイチームのアプローチと成功のための決意に感銘を受けた。彼らは2018年シーズン、タイトルを争っていたし、ティエリー(・ヌービル)、アンドレアス(・ミケルセン)、ダニ(・ソルド)とともに、多くをもたらすことができるだろう」
ヒュンダイチーム代表のミシェル・ナンダンは「セバスチャン(・ローブ)起用の発表はチームにとって大変重要なことであり、2年契約に同意したことを嬉しく思う」と語る。
「私たちの最終目標はWRCタイトルを獲得することだ。我々はそれを成し遂げるためのパッケージを持っていると信じており、2019年のドライバーラインアップはその野望を叶えることができるだろう」