11月15~18日にマカオのギア・サーキットで行われた第65回マカオグランプリのFIA F3ワールドカップに参戦し、決勝レースで大きなクラッシュを喫した女性ドライバーのソフィア・フローシュが、2019年にFIAヨーロピアンF3から名称が変わるフォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズ(FEM)への参戦の意思を示した。
これはフォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズの主催者が発表したもの。フローシュは2018年、学業のためにシーズン後半からの参戦となったが、そのときと同様、ファン・アメルスフールト・レーシング(VAR)からの参戦となるという。
「フォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズは、私にとって完璧なレースシリーズだと確信しているの。クルマは素晴らしいし、若いドライバーが多くのことを学ぶ機会がある。これは歴史的にも証明されているしね」とフローシュは語る。
「DTMと行うレースの環境も素晴らしいし、チームと一緒にまた戦えるのもとても嬉しい。2018年はF3の経験がまったくなかったので大変だったけれど、彼らは私にたくさんのことを教えてくれた」
ただ18歳のフローシュは、マカオGPの4周目に起きたクラッシュにより、リスボア・ベンドで坪井翔のマシンと接触した後、アウト側のフォトグラファースタンドに激しく叩き付けられ、脊椎骨折の重傷を負い現在リハビリ中だ。
「初めて事故の映像を観たときは、なんだか現実のようには感じられなかった」とフローシュは振り返っている。
「でも、ダラーラがとても安全なマシンであることに感謝しているの。私はもうちょっとずつゆるやかなトレーニングを始めていて、春にはレーシングカーのコクピットに戻れることを願っている」
「もし私のリハビリが予定どおりにいって、余裕をもって5月の開幕に臨むことができたら、定期的にトップ5に入り、いつでも勝利を狙うようにするのが私の目標になる」
来季もフローシュを起用することになったチーム代表のフリッツ・ファン・アメルスフールトは「2018年はシーズン途中からだったにも関わらず、彼女は本当に良い仕事をしたと思う」と語っている。
「彼女はまたフォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズで学ぶことができる。しかも彼女は経験を活かして、トップ10のなかで定期的に争うことができると思っている」
「ソフィアがレースを続けられることを嬉しく思っているよ。彼女が回復したらすぐに、我々は彼女のためにマシンを準備するつもりだ」