イタリアメディアの報道によると、フェラーリ内部ではいまだ不協和音が生じているという。フェラーリF1チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネと、テクニカルディレクターのマッティア・ビノットが対立したままだというのだ。
2017年の夏、フェラーリのトップふたりが対立しているという噂が浮上した。最近になってアリバベーネは、ビノットと激しい論争をしていたという推測を否定。しかしイタリアのコリエーレ・デラ・セラ紙は、ふたりは現在も不仲のままであると主張している。
コリエーレ・デラ・セラ紙特派員のダニエル・スパリスキとジョルジオ・テルージは、「アブダビGP後、ビノットは彼のボス(アリバベーネ)に、どのように(フェラーリが)前進していけるかを理解するためにミーティングを要求した」と明かした。
同紙は、ビノットは“様々なチームからオファーを受けているが、やり残した仕事を続けるためにチームに残留したいと思っている”と主張している。“やり残した仕事”とは、もちろん再びフェラーリにタイトルをもたらすことだろう。
特派員らは、「それを成し遂げるためには、この環境で明確さと役割が保護されること、そして平静さが必要だ」と付け加えた。
フィアット・クライスラーおよびフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが夏に急逝したことでフェラーリは大きな打撃を受け、2018年のシーズン後半では調子を維持するのに苦労することになった。
マルキオンネの後継者としてフェラーリの新会長に就任したジョン・エルカンは、チームの安定と自信を復活させるために、最近はマラネロ訪問の機会を増やしているという。だがコリエーレ・デラ・セラ紙には、以下のように書かれている。
「エルカンはチーム組織を引き継いだが、この数カ月で運営には一切触れておらず、公式の場に姿を見せることも少ない」
「だが今、彼はチームの平静と強さをよみがえらせることを求められている」