ジャッキー・スチュワートは、傑出したマックス・フェルスタッペンの活躍は、ずば抜けた才能の持ち主をF1に到達させ、才能を開花させるための完璧なやり方を表していると考えている。
フェルスタッペンは2015年にF1に突如として登場した。レッドブルが当時10代だった彼を昇格させ、トロロッソでのレースシートを与えたのだ。それ以来、今では5度の優勝経験者であるフェルスタッペンの勢いは、とどまるところを知らない。
モータースポーツの最高峰でフェルスタッペンが活躍するチャンスを得たことには、育成時代の努力を支えたレッドブルに拠るところが大きい。
ジュニアランクには才能の持ち主が大勢いるが、サポートとリソースが不足しているのだとスチュワートは考えている。
「我々には若いドライバー、新しい活力が必要なのだ」とスチュワートはF1 Fan Voice Q&Aセッションの独占インタビューで答えた。
「才能ある若いドライバーは存在するが、突如としてフェルスタッッペンが登場して旋風を引き起こした。それはある意味、F1にとっての活性化となった。彼は現れるやいなや新風を吹き込んだのだ」
「しかしレッドブルはそのために多くのことをした。彼にF1の育成クラスを経験させることでね」
「だが今日では、若手ドライバーがF1に到達するためのリソースを見つけることが、以前より厳しくなってきている」
才能ある若いドライバーが活躍できるよう、より多くの財政面のサポートと、育成プロセスへの関与が、マニュファクチャラーや多国籍企業から得られることをスチュワートは望んでいる。
スチュワートによれば、早い時期から関係を確立し、彼らの恩恵にあずかることができれば、双方の関係者にとってウイン-ウインの状況になるという。
「より多くの多国籍企業が関心を持ってくれたらと思う。なぜなら誰もが車を運転する。フィアットだろうがフェラーリだろうが、誰でも車を運転するのだ。だから一部の世界企業がそのことを考えて、モータースポーツを利用すれば……。なぜならモータースポーツは流行るからだ。若いドライバーを起用し、彼らを(モータースポーツの)最高レベルに引き上げられるといい」