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ガスリー&塚越がカート対決で勝利、恒例のカブレースではシケイン“突破”/ホンダサンクスデー2018 トピックス

2018年12月12日 12:41  AUTOSPORT web

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ガスリー・塚越組が優勝を飾った。「もう2019年シーズンが始まったみたいだったよ」とガスリー
ツインリンクもてぎで12月9日に開催された『Honda Racing THANKS DAY 2018(ホンダ・レーシング・サンクスデー)』。当日は快晴ながらかなり冷え込む気候になったが、多くの四輪、二輪レースファンが駆け付け、さまざまなイベントを楽しんでいた。ここでは当日に行われたさまざまなイベントの一部をご紹介しよう。

■サンクスデーでしか見られない、豪華ドライバー/ライダーによるエキシビション
 この日、ロードコースで最初に行われたレースイベントが、ナンバー付きのホンダN-ONEによるN-ONE OWNER’S CUPのエキシビションレース、『Honda Cars CUP Honda Racing THANKS DAY スペシャルレース』だ。

 参加したプロドライバーは、F1ドライバーのピエール・ガスリー、インディカーに参戦する佐藤琢磨、今季スーパーGTと全日本スーパーフォーミュラ選手権の二冠を達成した山本尚貴、山本とともにスーパーGTを制したジェンソン・バトン、鈴鹿10時間耐久レースでホンダ・チームMOTULの監督を務めた中野信治の5名。

 国内外で活躍するトップドライバーたちがN-ONEを操り、ホンダの社内チーム17名の参戦ドライバーとともに競い合う豪華なエキシビションレースとなった。

 5周のエキシビションレースながら、プロレーサーのドライバーたちは白熱の争いを展開。サイドバイサイドの戦いなど、エキシビションとは思えないバトルをみせた。

 カートランドではレーシングライダー、ドライバーが参加するカートレース『Honda Racing Kart CUP(ホンダ・レーシング・カートカップ)』が開催。ドライバーが参加して行われた2回目のカートレースでは、ガスリー、琢磨、山本、バトンに加え、野尻智紀、伊沢拓也、武藤英紀、中嶋大祐、福住仁嶺、塚越広大、小暮卓史、松浦孝亮、ベルトラン・バゲット、ナレイン・カーティケヤン、松下信治、牧野任祐が参加した。

 ドライバーたちはそれぞれに2人ひと組のペアとなり、12周のスプリントレースを展開。ここでしか見られないトップドライバーたちのカートレースとあって、カートランドにはたくさんのお客さんが駆けつけた。

■二輪ライダーは恒例のカブでバトル。シケイン“突破”の波乱も

 二輪レースでは、昨年も開催され大盛り上がりとなったホンダ スーパーカブによる特別レースが開催された。スーパーカブを駆ってロードコースの西コース5周を争ったのは、ロードレースライダーからダニ・ペドロサ、中上貴晶、そしてフレディ・フォレイやジョシュ・フック、高橋巧、高橋裕紀、清成龍一、水野涼。そしてオフロードライダーからはトニー・ボウ、藤波貴久、ティム・ガイザー、成田亮、小川友幸。ここにARTAメカニックのつづきのぶひこ氏が加わった全14名のライダーだ。

 長いホームストレートではスピードダウンのためのシケインが設けられていたが、全ライダーがシケインを“突破”して直進してしまい、シケインが意味をなさない状態に。

 さらに全日本モトクロス選手権に参戦する成田は“あえて”ダート部分を走るなど、ハプニングありのレースとなった。

 昼過ぎには2018年で最後となるスーパーフォーミュラマシン、SF14によるエキシビションレース『SUPER FORMULA FINAL BATTLE(スーパーフォーミュラ ファイナルバトル)』が開催。今季チャンピオンを獲得した山本を筆頭に、野尻、松下、福住、塚越、カーティケヤン、伊沢といった7名のドライバーがSF14による最後のレースを見せた。

 SF14によるファイナルバトルのあと、来季のスーパーフォーミュラマシン、SF19のデモランが実施された。ファイナルバトルでトップチェッカーを受けピットロードに戻ってきた2018年王者の山本が、SF14を降りると横に控えるSF19に乗り込む。そのままコースインし、次世代のスーパーフォーミュラマシンを走らせた。

 四輪ドライバー、二輪ライダーが混走する『Honda Racing 2&4 パフォーマンス』では、国内外のトップドライバー、ライダーがロードコースとスーパースピードウェイを走行。F1ドライバーのガスリーが全日本ライダーの水野涼の背後につけてF1マシンとJSB1000マシンが“ランデブー”走行を行う一幕も。ホンダサンクスデーならではの夢の競演となった。

■ガスリー、ペドロサ登場のトークショーも開催
 中央エントランスでは、特設ステージでトークショーが開催。F1ドライバーのガスリーによるトークショーでは大勢のファンが詰めかけていた。

 MotoGPライダートークショーでは、今季限りで現役を退いたペドロサ、MotoGPルーキーイヤーを戦い抜いた中上が登場。今季限りで引退したペドロサのフラッグを立てるファンもいた。

 トークショーのなかで、MotoGPルーキーの中上にアドバイスを求められたペドロサが、「彼はテストでトップタイムを出しているし(11月下旬のMotoGPへレステストで、中上はトップタイムをマーク)、もう僕がアドバイスすることはないんじゃないかな」とコメントするシーンも。

■車両展示、ファンサービスで盛り上がったホンダサンクスデー
 エキシビションレースやトークショーとともに、ホンダ・レーシング・サンクスデーで開催されたイベントを紹介しよう。

 パドック内には四輪、二輪の車両が展示。さらにエンジン暖気のパフォーマンスも行われ、多くのファンが興味深そうに眺めていた。また、ドライバーによるサイン会も行われるなど、ドライバー、ライダーたちは詰めかけたたくさんのファンたちとの交流を楽しんだ。