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ブラッドリー・クーパーの神対応にファン歓喜 寒がるローラにコート貸す

2018年12月12日 00:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 12月21日から公開される映画『アリー/ スター誕生』のジャパンプレミアが東京・六本木ヒルズアリーナにて行われ、主演・監督・脚本・製作を務めたブラッドリー・クーパーとスペシャルサポーターのローラが登壇した。


 歌手を夢見るアリー(レディー・ガガ)の人生が、有名ミュージシャンのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)との出会いを契機に、大きく変わっていく本作。今回クーパーは、2013年に公開された『世界にひとつのプレイブック』以来5年ぶり3度目の来日を果たした。


 約1,000人のファンが集まった寒空の下でのレッドカーペットには、岡本至恩、叶姉妹、けみお、すみれ、関根麻里、パンツェッタ・ジローラモ、水沢アリーが参加。その後、スペシャルサポーターであるローラが到着すると、会場は黄色い歓声に包まれた。ローラはエメラルド色の大胆なスリットの入ったロングスリーブドレスをまとい、耳には大粒のピアスを輝かせ、ピンクゴールドの髪をなびかせて登場。


 イベント前に降っていた雨は止んだものの、会場の気温は6度。スマートフォンや色紙を持つ手がこわばるような天候の中、クーパーの登場で会場のボルテージはマックスに。ツイードのコートに身を包んだクーパーは、青く美しい瞳で会場にいるファンと目を合わせながら、写真撮影やサインに応じた。


 クーパーは、日本のファンに向けて「ありがとうございます」と日本語で挨拶。「こうやって日本に戻ってこれたことが嬉しく、来日を楽しみにしていました。レディー・ガガが来られなかったのは残念だったけれど、きっと近いうちに会えると思います」と来られなかったガガの分までコメントを述べた。


 米ロサンゼルスを拠点に活動しているローラは、イベントの最中に流ちょうな英語でクーパーと会話を交わす姿も見せる。その途中で、クーパーが寒がるローラに気を遣い、自身のコートをふわりと着せてあげる一幕も。その紳士な神対応には会場から悲鳴に近い歓声が上がり、寒さで声が震え気味だったローラも「あったか~い」と笑顔をこぼした。


 クーパーは本作を手掛けるにあたってリアルさを追求したと語る。ジャクソンの役作りについて聞かれると、「観客の方に映画に入ってもらうため、ジャクソンがリアルなキャラクターで感じてもらうというのが重要でした。けれども僕は歌ったこともなければ、ギターもピアノも弾いたことありませんでした。さらに歌のシーンは生で収録しています。そのために様々な方から力を借り、時間をかけて努力をしてキャラクターを作り上げていきました」と答えた。


 また歌の経験がないクーパーにとって、ガガは自信を与えてくれた存在だったことも明かす。歌のシーンの撮影は忘れられない瞬間だったと振り返り、「ガガは、一緒に歌っていて、居心地いい空間を作ってくれました。僕が本当にジャクソンであるかのように見てくれるんです。制作当初から歌は生で歌おうと2人で決めていたのですが、彼女の励ましがあったからこそ、歌うという自信を持てたんだと思います」とガガのサポートに感謝している様子だった。


 そんなガガは本作で女優としての素晴らしい才能を見せている。クーパーは、アリーが初めてステージで歌うシーンが印象的だったそうで、「様々なことを達成しているガガなのに、ステージに上がるのが怖くて怖くて仕方ないように見えるほど素晴らしい演技でした」と彼女の役者としての一面も絶賛。「努力を積み重ね、持てる力や脆い部分まで、アリーに求めるすべてのものを魂と心を込めて表現してくれました」と付け加えた。


 イベントの最後には、ガガからの動画メッセージが公開。内容は、ガガの米ラスベガス公演のリハーサルに数名を招待するというもので、そのサプライズな発表にファンからは歓びの声が上った。(取材・文・写真=阿部桜子)