『BMWモータースポーツ・シーズン・レビュー』のなかで発表を行うBMWモータースポーツのイェンス・マルカルト BMWモータースポーツは12月8日、恒例のシーズンエンドイベント『BMWモータースポーツ・シーズン・レビュー』のなかで、BMWの2019年度のワークス活動計画とドライバーラインアップを発表した。
BMWにとって活動の中核となるのは、DTMドイツツーリングカー選手権とフォーミュラE、M8 GTEでのスポーツカー耐久レースだ。DTMはマルコ・ウィットマン、ブルーノ・シュペングラー、ティモ・グロック、フィリップ・エング、ジョエル・エリクソンは続投となるが、アウグスト・ファーフスがGTレースやのWTCRへの活動移行を希望したために、ワークスドライバーが1席空席となった。
この場ではファーフスの代役については発表されなかったが、12月10~12日にスペインのへレスで開催されるITR合同テストのヤングドライバーテスト枠に、4名を起用することになった。招待されるのは、すでにBMWワークスドライバーとしてWEC等で活躍するニッキー・キャツバーグ、今季のポルシェ・モービル1・スーパーカップのランキング2位であるニック・イエロリー、BMWジュニア育成ドライバーのミケル・ジェンセン、そしてアウディの育成ドライバーに近い存在のシェルドン・ファン・デル・リンデというメンバーだ。
ただしBMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表は、必ずしもこの招待ドライバーから新DTMワークスドライバーを選出するとは限らないと明言し、テストでのポテンシャルが満たされない場合には、まったく別のリストから選出する可能性があるとも述べている。
なおDTMについては、アウディがすでにプライベータチームに関する発表を行っているが、BMWは現段階では発表を控えたいとしている。2019年初旬にさまざまな準備が整いしだい、公式発表を行うようだ。
また、フォーミュラEについては、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタとアレキサンダー・シムスというコンビに、バイツケ・フィサーとブルーノ・シュペングラーがリザーブを務める。
BMW M8 GTEを使用したWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ、そしてBMW M6 GT3を使用したニュルブルクリンク24時間の参戦体制についても発表された。また、インターコンチネンタルGTチャレンジにもワーケンホルスト・モータースポーツが参戦することが発表されている。
この日は、BMWを使用したカスタマーレーシングの表彰である『BMWスポーツトロフィー』についても結果が発表され、クラシックBMWが1020ポイントを稼ぎチャンピオンに。ブランパンGTシリーズ・アジアに参戦したBMW Team Studieが500ポイントで10位に食い込んでいる。
BMWモータースポーツ 2019年ドライバーラインアップ
●DTM(BMWチームRMG/BMWチームRBM)
フィリップ・エング
ジョエル・エリクソン
ティモ・グロック
ブルーノ・シュペングラー
マルコ・ウィットマン
6人目のドライバーは後日発表
●IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(BMWチームRLL)
トム・ブロンクビスト
コナー・デ・フィリッピ
ジョン・エドワーズ
ジェス・クローン
フィリップ・エング
コルトン・ハータ
チャズ・モスタート
アレックス・ザナルディ
●WEC世界耐久選手権(BMWチームMTEK)
ニッキー・キャツバーグ
アウグスト・ファーフス
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
マルティン・トムジク
●インターコンチネンタルGTチャレンジ
参戦決定チーム:ワーケンホルスト・モータースポーツ
参戦決定ワークスドライバー:アウグスト・ファーフス/マルティン・トムジク
追加チームは後日発表
●ニュルブルクリンク24時間
(ローヴェ・レーシング/ファルケン・モータースポーツ/ワーケンホルスト・モータースポーツ)
・ローヴェ・レーシング
トム・ブロンクビスト
ニッキー・キャツバーグ
コナー・デ・フィリッピ
ジョン・エドワーズ
フィリップ・エング
ジェス・クローン
マルコ・ウィットマン
ニック・イエロリー
・その他BMWドライバー
アウグスト・ファーフス
マルティン・トムジク
ティモ・シャイダー
追加チーム・ドライバーは
後日発表
●ABB FIAフォーミュラE(BMW i アンドレッティ・オートスポート)
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
アレクサンダー・シムズ
バイツケ・フィサー(リザーブ)
ブルーノ・シュペングラー(リザーブ)