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AsLMS第2戦:母国富士でCARGUY RacingがGTクラス2連勝。ル・マン出場権に大きく前進

2018年12月11日 18:31  AUTOSPORT web

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AsLMS第2戦富士のGTクラスウイナーとなったCarGuy Racingの11号車フェラーリ488 GT3
12月9日、静岡県・富士スピードウェイで2018/2019年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ第2戦富士4時間レースの決勝が行われ、アルガルベ・プロ・レーシングの24号車リジェJS P2・ジャッド(アンドレア・ピッツィトーラ/ハリソン・ニューウェイ組)が総合優勝を飾った。

 LMP2、LMP3、GTの各クラスチャンピオンにル・マン24時間の自動招待権が与えられるル・マン・シリーズのアジア選手権、AsLMS第2戦の舞台は師走の富士。冠雪した霊峰富士の麓には3クラス計20台のマシンがグリッドに並んだ。

 天候の変化により雨まじりとなったレースでは、アルガルベ・プロと前日の予選でポールポジションを獲得したユナイテッド・オートスポーツの22号車リジェJS P2・ニッサンが終盤まで接戦を披露した。

 ニューウェイ駆る24号車リジェはドライコンディションでスタートした直後の1コーナーで、アウト側からポールシッターの22号車リジェをパスして首位に躍り出ることに成功するが、雨が降りはじめてからのピットストップでライバルに逆転を許してしまう。

 雨に足元を掬われスピンを喫するLMP3カーが相次ぐなか、レースはたびたびセーフティカーランが導入される。そうしたなかで迎えたレーススタートから3時間後、ふたたびアルガルベ・プロがリードを奪うと、最後はELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2チャンピオンとなったピッツィトーラが、元F1ドライバーのポール・ディ・レスタに約16秒のギャップを築いてトップチェッカー。今季初優勝を達成した。

 ポールスタートのユナイテッド・オートスポーツは総合2位でチェッカー。総合3位にはARCブラティスァバの4号車リジェJS P2・ニッサンが入っている。

■タイヤアクシデントを乗り越え、CARGUY Racingが2連勝

 LMP3クラスではユナイテッド・オートスポーツの3号車リジェJS P3・ニッサン(マシュー・ベル/カイ・バン・ベルロ/クリスチャン・イングランド組)が後続に1周差をつけてクラスウイン。

 クラス2位は前戦優勝のインター・ユーロポール・コンペティションの13号車リジェJS P3が入り、同3位はエキュリー・エコス/ニールセン・レーシングの79号車リジェJS P3が続いた。

 FIA GT3カーで争われるGTクラスは開幕戦上海を制したCARGUY Racingの11号車フェラーリ488 GT3(ジェームス・カラド/木村武史/ケイ・コッツォリーノ組)が母国ラウンドを制した。

 11号車はレース序盤に左リヤタイヤがパンクするトラブルに見舞われたが、その後挽回をみせ最終的に、クラス2位となったスピリット・オブ・レースの65号車フェラーリ488 GT3をラップダウンにする力走で開幕2連勝を飾った。同3位にはティアンシ・レーシング・チームの66号車アウディR8 LMSがつけている。

 全4ラウンドで争われる2018/19年AsLMSの次戦第3戦は2019年1月10~12日、タイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される。