2018/2019年WEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”に参戦しているSMPレーシングは12月10日、同チームに所属するジェンソン・バトンが第6戦セブリング、第7戦スパ・フランコルシャンを欠場すると発表した。
今季、スーパーGT500クラスにフル参戦した元F1ワールドチャンピオンのバトンは、ホンダのトップドライバーのひとりである山本尚貴とコンビを組んでTEAM KUNIMITSUのRAYBRIG NSX-GTをドライブ。
第6戦SUGOで初優勝を挙げると、ライバルと同一ポイントで迎えた最終戦もてぎでの一騎打ちを制し、実質的なルーキーイヤーでのシリーズチャンピオン獲得を成し遂げた。
また、バトンはスーパーGTと並行して、今季からWECスーパーシーズンでの活動を開始。LMP1クラスを戦うSMPレーシングから自身初となるスポーツカーレースに臨み、シリーズ参戦4戦目となった上海6時間レースではミカエル・アレシン、ビタリー・ペトロフとともにチーム最高位タイとなる総合3位表彰台を獲得している。
そんなバトンは当初、12月5日に発表されたWEC次戦の暫定エントリーリストに名があることから、3月13~15日に開催される第6戦セブリング1000マイルにも参戦するものと思われていた。
しかし、それからわずか5日後、所属チームから1000マイルレースの欠場とともに2018年シーズンも不参加となったスパラウンドの欠場が伝えられた。これによりバトンは2019年に行われる3つのWECイベントの内、ル・マン24時間を除く2レースをスキップすることとなった。
「WECとスーパーGTに同時に参戦するのが容易ではないことは以前から分かっていた」とバトン。
「同時に、数戦をスキップしたとしてもSMPレーシングでレースを戦うのは見逃せないほど素晴らしいチャンスなんだ」
「上海での3位表彰台獲得は、チームにとって信じられないほどの成果といえる。僕らはさらに良い結果を残すために今後も挑戦を続けていくつもりだ」
バトンのWEC欠場は、スーパーGTのプレシーズンテストと第2戦富士がWECの両イベントと重複することが理由であると考えられるが、現時点でホンダからバトンのスーパーGT参戦継続の公式発表は行われていない。