F1で培った技術をフィードバックした市販車を製造するマクラーレン・オートモーティブは、マクラーレン720Sクーペのコンバーチブルモデル、『720Sスパイダー』を発売する。
2017年3月のジュネーブショーでお披露目された720Sは、4.0リッター、V型8気筒ツインターボエンジンは最高出力720馬力を誇るM840Tエンジンを搭載するスポーツモデル。同社の最新GT3マシンのベース車両として採用されている。
そんな720Sに、今回新たにコンバーチブルタイプの720Sスパイダーが追加される。
ルーフにはカーボンファイバー製のリトラクタブル・ハードトップ(RHT)を採用し、ルーフの開閉時間はわずか11秒、650Sスパイダーよりも6秒早くなっている。また50km/hまでであれば走行しながらの開閉が可能だ。
カーボンルーフのほかにオプションとして、半透明から透明の状態へとすばやく切り替えることができるエレクトロクロミック・ガラスが設定されている。
RHT採用により720Sクーペに比べ重量は増したものの、重量増は49kgに抑えられ、乾燥重量は1332kgと非常に軽量、クラス最軽量となる。
0-100km/h加速は720Sクーペと同等の2.9秒、0-200km/h加速は7.9秒。最高速度はルーフを開けた状態で325km/h、ルーフを閉じた状態では341km/hをマークする。
クルマの幅いっぱいに装着されるアクティブ・リヤ・スポイラーは、RHTの位置に応じて自動で作動し、空気抵抗の軽減やダウンフォースを増すだけでなく、急ブレーキ時のエアブレーキとしても作動する。
そんなマクラーレン720Sスパイダーの希望小売価格は3788万8000円。2019年3月より納車が開始される予定だ。