ル・マン王者のティモ・ベルンハルトとフォード・チップ・ガナッシ・チームUKからWEC世界耐久選手権に参戦しているオリビエ・プラが、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに参戦するマツダチーム・ヨーストの2019年ドライバーラインアップに加わるとみられている。
北米マツダのマーケティング部門が運営するマツダ・モータースポーツは2018年から、ル・マンで数々の成功を収めてきたチーム・ヨーストとジョイント。
2017年中盤からマシンの改良に努め、迎えた今季は悲願の優勝こそ果たせなかったものの最高位2位、最終戦プチ・ル・マンでは55号車と77号車マツダRT24-P DPiがダブルポディウムを獲得するなど、着実に優勝に近づいている。
そんなマツダチーム・ヨーストは、ジョナサン・ボマリート/ハリーティンクネル組、オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス組という布陣で2018年シーズンを戦った。このラインアップは来季も継続されると見込まれており、詳細は不明ながら、ベルンハルトとプラはデイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンス・グレン6時間、プチ・ル・マンの4ラウンドからなるミシュラン・エンデュランス・カップの布陣の一部になると考えられる。
マツダは先週、デイトナでマツダRT24-P DPiのテストを実施しこの際、プラが同マシンのステアリングを握ったという。また、ポルシェワークスドライバーのベルンハルトも後日、デイトナでマツダDPiをドライブする予定だ。
現在、前述4名のレギュラードライバーとともに長距離レースでの助っ人として、スペンサー・ピゴットとレネ・ラストを抱えているマツダのボス、ジョン・ドゥーナンはSportscar365に対し来季のラインアップについて口を閉ざしている。
マツダがデイトナ24時間に各車両4名体制で挑むのかは現時点で不明ながら、トップチームの多くが3名体制で同ラウンドに臨むことを鑑みると、3台目という新たなオプションも予想される。
そのマシンだが、AERとマルチマチックは2019年シーズンに向けマツダDPiにエンジン関連のアップデートを実施。直近のテストでは、ヨーロッパでベンチテストが行われた最新エンジンを搭載しての走行となったと考えられている。しかし、ピゴットも参加した複数日に渡るテストのなかで、試作車の1台に火災が発生したという。