FIA会長ジャン・トッドは、親しい友人で現在療養中のミハエル・シューマッハーのもとを最近訪れたと明かした。
2013年12月末、シューマッハーはスキー中に転倒、頭部に重傷を負った。一時は危険な状態であると伝えられたが、シューマッハーは一命を取りとめ、その後、リハビリの日々を送っている。
家族は彼の現在の健康状態などについて詳しく明かしてはいない。状況を知る、ごく限られた友人のひとりであるトッドは、11月のブラジルGPの週末にスイスのシューマッハーの自宅を訪ねたと、Auto-Bildのインタビューにおいて語った。
「(シューマッハーについて)何か言うときには慎重になるよう心がけている」とトッド。
「しかしスイスでミハエルと一緒にブラジルGPを見たことは事実だ」
シューマッハーについてはこれ以上語らなかったトッドだが、一緒に見ていたというテレビ局RTLのF1中継に不満を述べた。CM放送中にレースがカバーされないことで、展開をつかみづらかったという。
「とてもいらいらした。民間放送事業者がこういう形で収入を得て放送していることは理解しているし、規則に従ったやり方だ」
「だが画面の端に小さなウインドウを設けて、レースを見逃さないようになっていればよかったと思う。レースを見るときには、ちゃんと理解したいからね」
一方でトッドは、グランプリの番組作りを行うスタッフたちの努力を称賛した。
「レポーターやコメンテーターは皆、非常に有能だ。彼らについて批判する気はない。あの仕事がどれだけ難しいか分かっているからね。私ならやろうと思わないし、ミハエルにも、やらない方がいいとアドバイスしていたものだ」