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ポルシェが2019年の活動体制発表。ル・マンは4台体制継続、ハートレーがワークス支配下に復帰

2018年12月10日 20:12  AUTOSPORT web

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2018年のル・マン24時間を戦ったポルシェ911 RSR
ポルシェが2019年のモータースポーツ活動計画を発表、WEC世界耐久選手権、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップには各2台体制で臨むほか、2019年のル・マン24時間耐久レースには4台体制で参戦する。

 2018年のル・マン24時間にも4台のポルシェ911 RSRを投じたポルシェは、マイケル・クリステンセン/ケビン・エストレ/ローレンス・ファントール組92号車がLM-GTEプロクラスで優勝。リチャード・リエツ/ジャンマリア・ブルーニ/フレデリック・マコウィッキ組91号車がクラス2位に入り、ワン・ツーフィニッシュを決めている。

 2019年大会に向けても、ポルシェは4台体制を維持。91号車、92号車についてはドライバーラインアップを変えず不動の体制で臨む。

 残る93号車についてはアール・バンバー/パトリック・ピレ/ニック・タンディと、2018年から布陣に変更はないが、94号車についてはスヴェン・ミューラーに若手ドライバーのマシュー・ジャミネ、デニス・オルセンを加えた体制となる。

 コア・オートスポーツとのタッグで臨んでいるIMSAについては2台体制を維持。911号車にはピレ/タンディを、912号車にはバンバー/ファントールをレギュラーに据える。なおデイトナ24時間やセブリング12時間、ワトキンスグレン6時間、プチ・ル・マンなどでは911号車にマコウィッキ、912号車にジャミネが助っ人として参戦する。

 IMSAについてはコア・オートスポーツとの協力関係を3年延長したことも発表された。WECについては91号車/92号車の2台体制から変わりはない。

 カスタマーチームへのサポートについては、これまで45台を販売したという新型911 GT3 Rでの活動を強化。IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジやブランパンGTシリーズにワークスドライバーを送り込むほか、王座防衛に挑むニュルブルクリンク24時間耐久レースではマンタイ・レーシングが2台の新型911 GT3 Rを走らせる。

 また、ポルシェは育成支配下も含めると総勢24名で構成されるワークスドライバーも発表。そのなかにはトロロッソ・ホンダでF1を戦ったブレンドン・ハートレーの名前も含まれている。

 そのほか、カスタマー向けに人気を博すGT4カテゴリー向けの新型『ポルシェ・ケイマンGT4』を2019年1月3日にワールドプレミアし、1月下旬のデイトナ24時間でデビューさせること、2019年1月1日からは、フリッツ・エンツィンガーがポルシェ・モータースポーツを統括する立場となるほか、2014年から副社長を務めてきたフランク・ステファン・バリザー博士がCEOに就任することなどが発表されている。