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青山ブックセンター六本木店跡地に新書店「文喫」オープン、入場料制で長時間滞在とくつろぎの空間を提供

2018年12月10日 16:33  Fashionsnap.com

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「文喫」エントランス Image by: FASHIONSNAP.COM
日本出版販売の子会社リブロプラスが、今年6月に閉店した青山ブックセンター六本木店の跡地にオープンする新業態の書店「文喫(ぶんきつ)」の内部を公開した。青山ブックセンター六本木店の元々の構造を活かした中2階をメインとしたデザインで、「喫茶室」や「研究室」といった従来の書店にはないスペースを開設。ゆっくりとくつろぎながら本と向き合える空間を提供するために中2階以上のフロアは入場料を設定し、「本と出会う最良な時間」を体験してもらうことを目指すという。

 総売場面積は約462平方メートル。1階のエントランスには無料で閲覧が可能な「展示室」を展開し、書籍や雑誌にちなんだ企画を月1回のペースで入れ替える。また、約90冊の雑誌が壁に陳列された「マガジンウォール」も設置された。
 受付で入場料として税込1,500円を支払うことで利用できる中2階のフロアでは、書籍販売のコーナー「選書室」と「喫茶室」を配置。喫茶室ではテーブル席やソファ席、小上がりの席など様々なタイプの席を約90席を備え、小川珈琲のコーヒーと京都・宇治産の煎茶をフリードリンクとして提供するほか、軽食も用意する。選書室の書籍は六本木の土地柄に合わせ美術や建築のジャンルを豊富に揃えつつ、ライフスタイルやファッション、旅、文学といった様々なジャンルから約3万冊を選書。同一書籍の平積みを避け、余白のあるレイアウトを採用することで手に取りやすい空間を意識したという。なお店内の全ての書籍は未購入でも閲覧することができる。
 2階の「閲覧室」エリアは椅子や机、ライト、電源が完備された12席を用意し、調べ物に適したスペースとして設計された。フロアの奥には大きな机と8席で構成される「研究室」を配置。話し合いながら書籍を楽しむことができる空間に仕上げたほか、青山ブックセンター六本木店の壁の一部を切り取ったものを額に飾ることでオマージュを捧げたという。研究室は今後予約制で貸切の使用も予定している。
 かねてより新業態の書店開業を計画していたというリブロプラスは、「多くの人に愛された青山ブックセンター六本木店がなくなるのは残念」と社内で声が上がったことがきっかけとなり同所への出店を決めたという。同店の伊藤晃店長はオープンに際して「文喫のような新しい本屋ができることで、本との出会い方のバリエーションが増えてくれればと考えている。何時間でも本に没頭できる空間で本との時間を楽しく過ごしていただきたい」とコメントした。文喫12月11日に営業を開始する。
■文喫オープン日:2018年12月11日(火)住所:東京都港区六本木6-1-20六本木電気ビルディング 1階(地下鉄日比谷線/大江戸線六本木駅 3A出口から徒歩1分)営業時間:9:00~23:00(L.O 22:30)定休日:不定休席数:喫茶室90席、閲覧室12席、研究室8席入場料:1,500円(展示室)総売場面積:約462平方メートル公式サイト