F1マシンを初めてドライブしたチームであるザウバーと再び過ごすことになったキミ・ライコネンは、チームには2019年シーズン、競争力の高いマシンを作り上げるために必要な要素がすべて揃っていると考えている。
2001年にザウバーからデビューした、現在39歳のライコネンにとっては里帰りのようなものだ。それから17年が経過し、292戦のグランプリに参戦した後にザウバーに戻ってきた彼は、チームには成功するためのポテンシャルがあると確信させられたという。
セントピーターズバーグで行なわれたFIAの授賞式に先立って、ライコネンは以下のように述べている。
「わくわくしているんだ。もちろん(フェラーリとは)異なるが、あのチームにはいたことがある。(2001年とは)ずいぶんスタッフも変わっただろうね」
「けれども彼らには、すべての設備が揃っている。素晴らしい風洞もあるし、素晴らしいマシンを作るためのすべての要素があり、フェラーリ製のエンジンもある。どんなものが得られるのかは、分かっているんだ」
「良い仕事ができない理由なんて見つからない。僕らがどこまで行けるのかは、来年になれば見られるよ」
先週行なわれたアブダビでのテストで、2018年仕様のC37ではあったものの、ライコネンはザウバーのマシンでの初走行を楽しんだ。彼はマシンが自分好みであることを発見し、2018年に乗っていたフェラーリのSF71-Hとも大差はないとしている。
「マシンに乗ってみて、大きな修正を加えるべき部分があるかどうかを見ることが重要だった。でも、わりと素直なマシンだったね」
「正直に言えばフィーリングは大きく違わない。もっと大きな違いがあるかと思っていたけれど、僕らはただタイヤのテストをしただけで、セッティング作業はしていない。どんな感じかをつかむために、周回を重ねただけなんだ」
「第一印象としては、良かったと思うよ」