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毎年恒例スーパーGT表彰式『SUPER GT HEROES』開催。関係者が一年をねぎらう

2018年12月07日 23:21  AUTOSPORT web

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例年恒例のSUPER GT HEROESが開催され、スーパーGTの上位ドライバーたちが表彰された。
12月7日、東京・エビスのウェスティンホテル東京で、スーパーGTの年間表彰式『SUPER GT HEROES』が開催された。多くのドライバーや関係者が詰めかけるなか、和やかな雰囲気のなかで年間表彰が行われた。

 この『SUPER GT HEROES』は、スーパーGTのステータス向上を目指し2015年から開催されている年間表彰式。「スーパーGTに関わるすべての人たちがヒーロー」というコンセプトのもと、今年も恵比寿のウェスティンホテル東京を舞台として開催され、着飾ったGTドライバーをはじめチーム首脳陣やスタッフが集まった。

 冒頭、自由民主党モータースポーツ議員連盟の古屋圭司衆議院議員が、今季のスーパーGTの発展について挨拶。続いて、テレビ東京『SUPER GT+』による番組特別表彰式が行われ、GTプラス大賞にはKeePer TOM'S LC500をドライブしたKeePer TOM'S LC500の平川亮とニック・キャシディが選出された。

 登壇した平川は「今年は実は厄年でした(笑)。でも来季は、レクサス勢が一致団結して、タイトルを取り返したいと思います」と王座奪還を誓った。ちなみに、このGTプラス大賞と古屋議員の紹介では、参議院議員選挙への出馬を表明した山本左近が、モータースポーツ界への思いを熱く語っている。

 西日本豪雨の被災地を支援するべく、その地域の食材を使った料理を楽しみながらの歓談を経てスタートした表彰式では、まずはFIA-F4から表彰。インディペンデントカップのトップ3、さらにチャンピオンを獲得し、すでにヨーロッパでもテストを行っている角田裕毅、2位の名取鉄平、3位の小高一斗が登壇。チームタイトルのHFPDが表彰された。

 これに続いて、GT300クラス、GT500クラスのチームランキングトップ3、そしてドライバーズランキングでの両クラストップ3が表彰された。なお、チームランキングの表彰に続いてGTエントラント協会の金曽裕人代表があいさつしたが、今季限りでスーパーGTの活動を終えるチーム・タイサンの千葉泰常代表を紹介。千葉代表は一瞬涙ぐみながらもスーパーGTへの感謝を語った。

 今回は、GT500クラス、GT300クラスともにトップ3の6人のドライバーが全員出席した。GT500クラスのチャンピオン、山本尚貴は、ホンダレーシングサンクスデーを控えているジェンソン・バトンとともに登壇した。

「皆さんの協力のおかげで、無事にレースを戦うことができました」と山本が感謝を述べれば、「今日この場にいれて嬉しいよ! このシリーズに携わってくれた皆さんに感謝している。そしてホンダ、国サン、ナオキサンのおかげでここに立てていることにも感謝したいね」とバトンもコメントを残した。

 最後は坂東正明代表が「我々スーパーGTのブランド価値向上をはかり、今後もっと多くのファンの皆さんに愛されるスーパーGTを作るために努力していきたい」と語った。なお、この場では式に出席していたSROモータースポーツ・グループのステファン・ラテルも紹介された。

 和やかな雰囲気の会となったが、一方で来季に向けた噂もあちこちで聞かれた『SUPER GT HEROES』。来季はますます熱いスーパーGTになっていくことを予感させる夜となった。