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身長180cm「美女殺人犯」の”幸せな生活”とコンプレックス

2018年12月07日 19:01  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

現場となった5階の角部屋。5.4畳の寝室内ベッドにも血が

菊池あずは容疑者は写真で見る限りそうとう美人に見える。しかし近所の住人によると、「オカマっぽかった」という印象も。なぜ、カレシを殺さなければならなかったのか――。

「マンション入り口の床にも、エレベーターの中にもポタポタと血の跡がありました。事件現場の5階で降りると、エレベーター前は血だまり。翌日まで透明なビニールシートがかけてありました」

 生々しい殺人事件の痕跡をそう証言するのは、同じ階に住む男性住人だ。女が、寝ている男性を刃渡り約18㌢の包丁でメッタ刺し。金属バットを振り回して殺害したとされる凄惨な事件だ。

 被害者は飲食店店員の平田勇二さん(48)。加害者は無職の菊池あずは容疑者(28)。

「警察が駆けつけた際、被害者は寝室のベッド脇に倒れていました。犯行時刻2月1日から2日までの間。凶器は包丁。胸などを刺されての失血死」(捜査関係者)

 事前にバットと包丁を用意していたことから、犯行の計画性が疑われる中、本人は取り調べに「別れるくらいなら殺したほうがいいと思った」などと供述しているという。

 事件現場となった東京都中央区新川のマンションは、2006年春に建てられた13階建て。駅近でセキュリティーも充実している。銀座で働く平田さんと、かつて銀座のクラブで働いていた菊池容疑者。2人は家賃約15万円の1LDKの部屋で同棲していた。

「確か、1年くらい前に引っ越して来たと思います。女性は身長180センチぐらいある長身。化粧は濃いめで派手な印象でした」と前出の男性。同じマンションの女性住人は、

「モデルっぽい女性。短めのしゃれた黒スカートに薄い黒ストッキング姿を見て、センスがいいなと思いました」

 その容姿でかつては、ヘアヌード写真や着エロ系DVDの撮影などをしていたことがある。しかし、一部メディアでは性転換疑惑が報じられた。女性用留置場に入っているが、例えば性同一性障害の場合は、戸籍変更をすれば女性として生きることもできる。

 ’10 年6月に容疑者と知り合ったという、芸能プロダクション「Zプロモーション」の宮西渡社長が振り返る。

「彼女が23歳の時に撮影をしました。前年に福岡から上京して、若いのに熟女クラブで働いていた。"半分モデル、半分銀座でお店をやりたい"と言っていた。身体に自信があって"若いうちにヘアヌード写真を残しておきたい"って言うもんだから、撮影を手助けしてあげたんです」

 色白で胸とお尻の丸みもあり、これまで20回ほど会っているそうで、「99%女性」と断言する。

「会うと男の話ばかりだったね。妻子持ちの男性宅に乗り込んだり、クラブのロッカーに火をつけたこともあった」

 と、見境なく行動してしまう一面を明かす。昨秋、会った際「男のことでゴタゴタしている、と言っていた。もっと話を聞いてあげていれば……」と宮西社長は残念がる。

 容疑者は『峰あずは』という芸名で、きわどいDVDに出演したこともあった。脚フェチ向けのイメージDVDで、ヌードはない。

「撮影は’13 年3月。どことなくゴージャスな美人系で、脚が長かった。全身立ちポーズに迫力がありましたね。ちゃんと敬語が話せる女性でした」(DVD制作関係者)

 亡くなった平田さんとは、同じ銀座の高級クラブで働いていた期間があるという。

「特徴がありすぎて、黒服ならみんな知ってますよ。やせているけど骨太なイメージ。髪型はショートカットだった。脚が長いので大股でスタスタ歩き、声がニューハーフっぽい。タレントの楽しんごみたいな声です」と飲食店関係者は証言する一方、性転換疑惑については「聞いたことがない」と首をひねる。

 前出の男性住人は、

「身体も顔もガリガリで、細さが女っぽくないというか……骨が角ばっていて、"男がやせ細った"って感じなんです、近くで見ると。気持ち悪くてオカマっぽかった」

 背も高く、華やかでありながらも、男性っぽい特徴があったという複数の証言を得た。女でありながら、そう見られないのはなぜ? そんなコンプレックスを抱え込んでいたのだろうか。

 でも被害者だけは違った。自分を女として愛してくれた。なのに突如、切り出された別れ話。相手を殺すことによって、2人の幸せな時間を永遠に停止させることを、"美人殺人者"は選んだのだろうか。