ロマン・グロージャンは、2018年にハースF1でのシーズン前半を台無しにしたような失敗は避けると固く誓って、2019年シーズンに臨むという。
グロージャンは2018年シーズンをチームメイトのケビン・マグヌッセンとともに好調にスタートしたが、ふたりはピットストップでのクルーの失態により、メルボルンではポイントを逃すことになった。
しかしながらその後に続いた自身によるミスがグロージャンのパフォーマンスを台無しにし、夏の間は2019年のハースでのグロージャンのシート確保に疑問が投げかけられるほどだった。
32歳のグロージャンは最終的にスランプから脱し、ホッケンハイム以降は好調なドライビングを見せ、何度かトップ10圏内でフィニッシュしている。シーズン後半に向けては勢いを立て直し、持ちこたえることができていた。
「もしも同じようなシーズンの幕開けをしてしまったら、自分のことを許せるとは思えないね」と彼は言った。
「今年は何が起こったのかを理解して色々学んだよ。ドイツGPの前の週にマネージャーに電話をして『戻ったよ』と言ったことを覚えてる。マシンを走らせる前の段階で『戻ったよ』っと言った。元通りになったんだ」
「すべてが正しいところにピッタリはまったみたいな状態で、『ちくしょう、これも、これも、これも、これも、整理しろ』というような感じで気持ちを切り替えていった」
「素晴らしい体験だったよ。人は気付いていないことにさえ、煩わされることがあるんだね」
グロージャンは精神面での挫折をまったく経験していないわけではない。スパでのベルギーGPスタート時にサーキットをひどい状況に至らしめた結果として、2012年は辛い不安な時期に耐えていた。
しかし当時の出来事に対する対処の仕方に比べて、昨年の夏の困難な時期を上手く切り抜け自信を取り戻したことに、グロージャンは満足している。
「興味深いことだった。それに僕は自分の立ち直り方にもかなり納得している」と彼は言った。
「一時期、みんな僕は家にいるべきだと考えていた。僕はまだ自分には力があると思っていた。そして僕には力があったんだ。ただ、なぜ正しくやっていけなかったのかを理解する必要があったんだ」