トップへ

ケン・ブロック主催の『ジムカーナ・グリッド』で、初参戦の斎藤太吾がRWDクラス優勝

2018年12月07日 12:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

初参戦でRWDクラス初優勝を飾った斎藤太吾
12月1日、南アフリカのヨハネスブルグで行われた『ジムカーナ・グリッド』のRWDクラスで、初参戦の斎藤太吾が優勝。AWDクラスはヨハン・クリストファーソンが制した。

 ケン・ブロックが考案し、2011年に初開催されたジムカーナ・グリッド。左右対称のジムカーナコースを2台のマシンが同時に走行し、両サイドを入れ替えた後ふたたび走行、その合算タイムを競い合うというもの。4輪駆動車によるAWDクラスと後輪駆動車によるRWDクラスの2つが設けられている。

 2年連続でWorldRX世界ラリークロス選手権を制したクリストファーソンや、2003年のWRC世界ラリー選手権チャンピオンのペター・ソルベルグ、その息子であるオリバー・ソルベルグなど、有名ドライバーが多数参戦した。

 そんなジムカーナ・グリッドのRWDクラスに、D1GPで活躍中の斉藤が初参戦。斉藤がD1GPで使用しているモンスターのカラーリングが施されたシボレー・コルベットを持ち込んだ。

 練習走行でトップタイムを連発していた斉藤は、決勝トーナメントを順当に勝ち進んでいく。決勝戦ではライバルのジェイソン・ウェブに約10秒の差をつけ見事優勝。圧倒的な強さで初参戦のジムカーナ・グリッドを制してみせた。

「自分とコルベットの速さを証明するためにジムカーナ・グリッドに参加して、きちんとやり遂げることができました」と斉藤は語る。

「クルマのトラブルで最後まで走りきれるか不安でした。最初はデフが壊れてしまい、自分で空き缶を切って挟んで修理したし、レース本番の朝にはハンドブレーキも壊れて途方に暮れました」

「でも(決勝で対戦した)ジェイソン・ウェブのお父さんが助けてくれました。地元に精通した彼の知恵を借りることができたからこそ、最後までレースを続けることができました」

 また、AWDクラスはWorldRX世界ラリークロス選手権チャンピオンのクリストファーソンが2017年に続き優勝。決勝戦ではWorldRXでチームメイトであるペター・ソルベルグと激闘を繰り広げた。

「2年連続で優勝を収めることができて幸せだよ」とクリストファーソン。

「ペターとのバトルでは、(1回目の走行で)ペターが良いタイムを出したおかげで、喉が渇くほど緊張したよ。チームのみんなに深く感謝したい。自分のクルマと走る今シーズン最後のレースだったんだ。2年連続のWorldRXチャンピオンを獲得し、2年連続でジムカーナ・グリッド勝利。これ以上なにか望むことがあるかな?」