トップへ

WRC:2019年新設の『WRC2プロ選手権』概要発表。1チーム最大2台、王座は8戦の有効ポイント制

2018年12月07日 10:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2019年、ワークスチームなどで争われる『WRC2プロ選手権』がスタートする
FIAは12月5日にロシア・サンクトペテルブルクで開催したWMSC世界モータースポーツ評議会のなかで、2019年にWRC世界ラリー選手権のなかでスタートさせる『WRC2プロ選手権』の概要を承認、発表した。

 新たに設定されるWRC2プロはメーカー所属ドライバーや支援を受けるドライバー、マシンによって争われるもの。これまでのWRC2はワークスチームと完全なプライベーターが混在する形で争われてきたが、これが切り離され、WRC2プロはワークス、WRC2はプライベーターで争われることになる。

 WRC2プロでは1チームにつき最大2台のR5車両で参戦でき、チャンピオンシップを争うにはヨーロッパ圏外のラウンド1戦を含む7戦に出場することが義務付けられている。

 ドライバーズチャンピオンとコドライバーズチャンピオンは参戦したラウンドのうち、より多くポイントを獲得した8戦で争われる有効ポイント制で争われる。マニュファクチャラーズチャンピオンについては2台のうち、各大会で上位に入った1台のポイントの累計で争われる。

 また、参戦ドライバー/チームには事前テストも許されているが、1大会につき、1ドライバーあたり1日の走行のみ可能となっている。各大会の出走順については競技初日はランキング順、2日目と3日目については最上位クラス走行後に暫定順位順で走行することになる。

 WRC2については、これまで設けられていた最低参戦回数の規定を撤廃。シリーズチャンピオンは各ドライバー/コドライバーが参戦した最初の6戦の累計ポイントで争われることになった。

 また、大会開催国のASN(自動車団体)発行ライセンスがある場合、当該国での初戦に限り登録フィーも免除されるという。

 そのほかWRCについては、プロモーション活動をより効果的に行えるよう、大会各日の日中に設けられている30分のミッドデーサービスが10分延長されるほか、コスト削減策として、ラリー・アルゼンチンとラリー・チリ、ラリー・ポルトガルとラリー・イタリアが紐付けられ、同一シャシー、同一エンジン、同一スペアパーツで参加できるようになっている。