2019年にトロロッソ・ホンダF1のレギュラードライバーになるアレクサンダー・アルボンが、子どものころからの夢がかなってF1昇格が決まったことに興奮しつつ、すでにデビューシーズンに気持ちを集中させている。
F1最終戦アブダビGP後の月曜、トロロッソはダニール・クビアトのチームメイトとして、2018年F2選手権3位のアルボンを起用することを発表した。
「6歳の時からこの瞬間を待っていたんだ。『興奮』なんて一言では言い表せないような気分だった」とアルボンはレッドブルのインタビューにおいて語った。
「月曜の午後に電話があった。そして、僕がトロロッソのドライバーに決まり、チームはこれからそれを発表すると聞いた」
「ショッピングモールでスニーカーを買っているところだったけど、急いでホテルに戻った。ついに実現したということが、なかなか信じられなかった」
「一番最初に母に電話したら、僕より興奮していたよ!」
タイ人のアルボンは、イギリスで生まれ育ったものの、タイ国籍でレース活動を行っている。
「タイを代表して活動していることをとても誇りに思っている。こういう機会をもらえることは僕にとっても家族にとっても光栄なことだ。タイの人たちに誇りに思ってもらえるような活躍をしたい」
アルボンはデビューシーズンに向けて過大な目標を設定することなく、一歩一歩前進してきたいと語った。
「開幕戦メルボルンまでにマシンに乗れる日は多くはないけれど、ひとつひとつのレースに向けてできる限りしっかり準備を整えることが大事だと思っている」
「(2019年)シーズン終わりに達成したい目標というのは特に設けていない。レースウイークエンドを毎回最大限に活用することを目指す」
「もちろん、毎戦、上位でポイント争いができたらうれしいね。今のF1マシンではオーバーテイクがとても難しい。ただ、来年規則が変わるから、いいバトルを見られると思う」
「来年のドライバーたちの約半分はカート時代から一緒にレースをしてきた相手だ。だからバトルになれば当時の気持ちがよみがえるんじゃないかと思う。クールだよね」