WEC世界耐久選手権は12月5日、2019/2020年シーズンからLM-GTEアマクラスにサクセスバラストを導入すると発表した。
2020/2021年の“ハイパーカー規定”とともに世界モータースポーツ評議会で確認された新たなハンデシステムは、レース結果に応じたウエイトを各車両に搭載するもの。ハイパーカーにも適用される予定のサクセスバラストが、まずはGTEアマクラスで採用されることとなった。
ACOフランス西部自動車クラブが運営するレースカテゴリーにサクセスバラストが導入されるのは2例目。最初のケースは4日に、2019年からの採用が発表されたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのGTEクラスだ。
なお、現時点で詳細は明らかになっていないものの、ハイパーカーのバラストシステムが選手権ポイント1点につき0.5kgのウエイトが加算されるのに対し、GTEアマクラスではELMSと同様に、当該レース以前のレース結果とランキングに応じて追加ウエイトが課されるという。
この他、既報のとおり2019/20年シーズンはピット作業規定が見直され、2018/2019年“スーパーシーズン”に解禁された燃料補給中のタイヤ交換などの作業がふたたび禁止される。
また、来季は開幕戦シルバーストンと第3戦上海のレース時間が6時間から4時間に短縮されるほか、バーレーンでは8時間レースが行われるなど、今季以上に多様なレースフォーマットが生まれることから、シリーズはポイントシステムの更新も実施する予定だ。