イベント『Reborn-Art Festival 2019』が、8月3日から58日間にわたって宮城・牡鹿半島、綱地島、松島湾、石巻市街地で開催される。
昨年に初開催され、のべ26万人が来場した『Reborn-Art Festival』は、Reborn-Art Festiva実行委員会と一般社団法人APバンクの共催による「アート」「音楽」「食」のイベント。2回目となる今回のテーマは「いのちのてざわり」となり、新たに綱地島エリアが追加されてアート作品展示エリアが拡大されるほか、マルチキュレーター制を採用。キュレーターには島袋道浩、名和晃平、豊嶋秀樹、有馬かおる、和多利恵津子(ワタリウム美術館)、和多利浩一(ワタリウム美術館)、中沢新一、同イベントの実行委員長・小林武史が名を連ねる。綱地島エリアの開催は8月20日から。
■小林武史のコメント
自然の猛威による未曾有の震災が残した爪痕はいまもまだ東北のあちこちで散見できる。
それを単純に<ネガティヴ>と形容することには躊躇いがあるにせよ、そこから転じた<ポジティヴ>が『Reborn-Art=人が生きる術』をキーワードとするこの芸術祭を形作ってきたのは確かだ。
2017年の第1回ではアートを媒介にして人の想いや繋がりが新たにさまざまに生まれていった。
来たる2019年の第2回は『いのちのてざわり』をテーマに掲げようと思う。
暴走する経済をはじめとした現代社会の状況は、人が生きることの本質からどんどん遠ざかりつつあるように見える。石巻でしか生まれ得ない「いのち」という我々の根源に深く触れることのできる作品を、そこで新たな<ポジティブ>をみつける未来に向けたダイナミズムを、ぜひ体感していただきたい。