IMSAのスコット・アサートン代表は12月5日、FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブが“ハイパーカー”のテクニカルレギュレーションを発表したのに際して声明を発表した。
WEC世界耐久選手権の2020/2021年シーズンから、現行のLMP1規定に代わる“ハイパーカー規定”の正式採用を発表したFIAとACOに、パートナーの立場から祝辞を述べたアサートン代表。
北米スポーツカーレースの最高峰であるウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップを運営するIMSAのトップは、同シリーズが2021年までDPi規定を継続することを明らかにした一方、2022年からハイパーカー規定を導入する可能性を否定しなかった。
「我々はWECで2020年から採用される、新規定をまとめるテクニカル・ワーキンググループに積極的に参加してきた」とアサートン氏。
「我々のシリーズのDPiおよびLMP2カーは2021年シーズン終了までのホモロゲーションを取得している。そのため、我々は今いるDPiメーカーと潜在的なメーカーとともに、現行プラットフォームの可能性を見据えながら新たな車両規定を評価していく必要があるんだ」
アサートン氏は以前、年間3000~3500万ドル(約33~39億円)の参戦コストがかかるハイパーカー規定の予算に懸念を示していたが、今回のFIAの発表ではこれが2台で2300万ドル(約25億円)と修正された。
しかしながら、ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのトップカテゴリーであるDPiクラスの予算は年間600~800万ドル(約6億7000万~9億円)とみられ、その額には依然として大きな隔たりがあるのも事実だ。
アサートン氏は「我々はスリリングで持続可能な北米チャンピオンシップを維持することに焦点を当てていくと同時に、今後もワールドワイドなスポーツカーレースの成長に尽力していく」付け加えている。