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ピレリF1代表、レースを退屈にしているのは「タイヤだけではない」と主張

2018年12月06日 14:01  AUTOSPORT web

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キミ・ライコネン
ピレリF1のレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは、今シーズンがエキサイティングなレースに欠けていた理由はタイヤだけではないと主張する。

 F1のチーム代表たちは、コース上の展開を改善するための手段として空力を挙げた一方で、ドライバーたちは今年のタイヤの悪影響を強調した。

 ピレリのタイヤがオーバーヒートする問題により、しばしばドライバーは決勝レースではスピードを抑え、タイヤを労わるために控えめなレースをすることを余儀なくされた。

 このような事態から、ハースF1のロマン・グロージャンは「レースが楽しくない」と発言し、ピレリはより耐久性のあるコンパウンドを提供して、ドライバーがプッシュできるようにするべきだと語った。

 ピレリのイゾラは、タイヤマネジメントと、オーバーヒートを避けることが必要であることは、レースに影響を与えた要因であると認めたが、レースデーにドライバーのペースの妨げとなった他の理由も指摘した。

「直面しているのは、ピットストップにかかる21秒から22秒の問題であり、チームがドライバーを減速させている」とイゾラはフランスのAuto Hebdo紙に語った。

「タイヤのせいだけではない。エンジンや燃費などを含む他の制限もある。個人的には、ドライバーがもっとアタックするところを見たい」

 F1との新たな契約を確保したピレリは、F1の独占タイヤサプライヤーを2023年まで務めることになる。

 イゾラは、チームとドライバーとともに取り組み、2019年の各レースでタイヤ選択の判断を支援すると明言した。しかし、イゾラは中期的にレース改善することは不可能だとする。

「最低2回のピットストップをレギュレーションで定めることもできるだろうし、全員が同じタイミングでピットストップを行う可能性も考えらえるだろう」

「理解するのが難しい複雑な問題だ。我々はすべての決断について、正確に評価しなければならない」

「この件についてドライバーとチーム、そしてFIAとFOMとも話し合ったが、誰も奇跡的な解決策を出すことはできなかった」