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『こんなに違うのか』異なるチーム、エンジニア、マシンの印象。スーパーフォーミュラ鈴鹿合同・ルーキーテスト初日コメント

2018年12月05日 22:21  AUTOSPORT web

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TEAM MUGENとDOCOMO TEAM DANDELION RACING、チームを入れ替わって参加した福住仁嶺と野尻智紀
●野尻智紀(TEAM MUGEN)初日総合9番手

 TEAM MUGENに移り、今年のチャンピオンマシン、山本尚貴のマシンをドライブしてのインプレッション。

「チームも違うのですがクルマの印象も『こんなに違うのか』というくらい、違いました。山本(尚貴)選手が乗っていたそのままのセットアップではないと聞いていますが、使っているダンパーなども違うのですが、ちょっと衝撃でした。来年はまだTEAM MUGENから参戦すると決まったわけではないですが、どのチームに行くにしても前向きに考えていきたいと思います」

●福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)初日総合トップ

 今年はFIA F2とスーパーフォーミュラの2カテゴリー参戦となったが、2019年はスーパーフォーミュラのみの参戦になる模様。今年在籍したTEAM MUGENからDOCOMO TEAM DANDELION RACINGにチームを変えてテストに参加した。

「周りがどんなテストをしているかわからないですので、順位が上にいることはいいことですしモチベーションを保つ面で重要ですけど正直、今回のテストでは順位はそんなに重要視していません。新しいチームとのやりとりなど、自分なりの目標を持って進めています」

「まだ来年に関してはわからないですけど、どこに行くにしても自分のリズムを取り戻して、今年は厳しいシーズンでしたけどいい部分もあったので良くなかったことは忘れて、来年に向けて切り替えて行こうと思っています」

「TEAM MUGENのクルマとDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのクルマの違いは、乗っている感覚では違いはそんなにありませんでした。僕もまだこのクルマで4戦しか出ていないので、まだ分かっているわけではありませんからね。その中でもDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのクルマはニュータイヤの時のグリップ感は大きい気がしました」

●中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)初日総合2番手

 トムスで継続濃厚ながら、担当エンジニアが今年の小枝正樹エンジニアから東條力エンジニアに変更しての参加。

「テストなので、初日はいろいろなことを試しました。いいものもあったり、来年のクルマに向けてなんとなく使えそうなものもあると思うので、順調な1日だったと思います。2019年仕様のタイヤはグリップが高いのは分かっていましたが、高いグリップほどのタイムを出すことはできなかった印象なので、もうちょっと2019年のタイヤについては何かをしないといけないのかなと思います」

「SF19はまたクルマは全然違うので感触も変わると思いますが、SF14とは足回りが同じなので参考になる部分は多少はあると思います。来年に向けては走行時間が少ないですので、それを見据えて、ある程度は試せることはやっていきたいと思います。2019年のタイヤはフロントが左右1cmずつ広がっただけでなく構造も変わっているので、後ろも含めてフィーリングは今年と全然違いますね」

「エンジニアは今回、東條(力)さんと小枝(正樹)さんが入れ替わりましたが、クルマも最終戦の状態で走り始めて変わっていないですし、僕としては東條さんとはスーパーGTで同じですので違和感はありません。正直、どちらでも問題ありません」

●石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING)初日総合10番手

 午前セッションで2番手タイムをマークするも、午後は10番手と沈黙。マイペースでの走行メニューが不気味。

「午前中のセッションで2019年仕様のタイヤで走行しましたが、午前中のベストタイムは今年のミディアムタイヤです。2019年のタイヤではタイムを出しに行かないで(今年のタイヤとの)変化をお勉強するために使いました。単純にタイヤだけの違いを見たかったからです。クルマもタイヤも変わると、一気にいろいろと変わってしまうので、同じセットアップのままタイヤを代えて違いを把握しました。メニューどおりです。2019年のクルマとタイヤは富士でテストをしているので、その時のフィーリングと、クルマとタイヤを切り分けて考えないといけないなと。すべてお勉強タイムです」