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徳島県上勝町のごみ処理施設がホテルやラボなどに、トランジットが総合プロデュースする複合施設「ワイ」が2020年初春に開業

2018年12月05日 21:33  Fashionsnap.com

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新施設「ワイ(WHY)」 Image by: BIG EYE COMPANY
徳島県勝浦郡上勝町にあるごみ処理施設がリニューアルし、複合施設「ワイ(WHY)」として2020年初春に開業する。ごみステーション、ラーニングセンター、ホテル、ラボラトリー、体験案内所から構成され、総合プロデュースはトランジットジェネラルオフィス、建築設計は中村拓志と同氏が主宰するNAP建築設計事務所が手掛ける。

 上勝町は地域で「ごみゼロ」を掲げており、未来の子ども達にきれいな空気や豊かな大地を継承することを目的にした「ゼロ・ウェイスト宣言(Zero Waste Declaration)」を2003年に日本で初めて発表。再利用できるよう45項目に分けられたごみステーションに町人自らゴミを分類するという活動を16年間続けている。その取り組みの視察や観光で国内外からの訪問者が増えており、ゼロ・ウェスト宣言に対する取り組みをより深く見せる工夫として複合施設の開設が決定した。
 新施設には、上勝町の景色が見える4つの部屋を含む宿泊体験施設、年数回企画されるサステナブルラーニングのためのセミナールーム、「3R活動」に興味がある大学や企業に貸し出す研究室を併設。そのほかに、アドベンチャーとエコロジーツーリズムの案内所を設置し、フライフィッシング、レイクカヤック、リバーピクニック、トレイルランニング、循環型ライフ体験などフィールドアクティビティーが体験できるプログラムを計画している。中村とNAP建築設計事務所は、建築設計に伐採された杉材や不要になった建具や家具などを活用するという。
 施設を運営するのは新会社のBIG EYE COMPANY。現在、代表取締役を募集している。
■「ワイ(WHY)」完成予定日 : 2020年初春住所 : 徳島県勝浦郡上勝町大字福原字下日浦94番地4プロデュース : 株式会社トランジットジェネラルオフィス建築設計 : 中村拓志&NAP建築設計事務所事業スキームアドバイザー : 株式会社トーンアンドマター現地コーディネーター : 一般社団法人 地職住推進機構運営主体 : 株式会社 BIG EYE COMPANY(ビッグアイ カンパニー)公式サイト