トップへ

東海オンエア・りょう、憧れのドログバに会う 人気YouTuberが叶えたひとつの夢

2018年12月05日 18:42  リアルサウンド

リアルサウンド

 6人組の人気YouTuberグループ・東海オンエアが12月1日、「りょう、ドログバに会う。」と題した動画を公開した。


参考:東海オンエア、音楽でも光る抜群の企画力 YouTuberだからこその“向き合い方”に迫る


 りょうは東海オンエアの随一のイケメンで、クリーンなイメージもあるが、いたずら好きで意外と無茶もする人気者だ。大のサッカー好き、プレミアリーグ・チェルシーFCのコアなファンとして知られており、今回の動画で、憧れの存在である、現役引退を表明したばかりの元コートジボワール代表&チェルシーのエースストライカー、ディディエ・ドログバに会えることになった。


 ことの経緯は、今年3月に公開された彼らの動画「【愛を叫べ】自分の憧れの人にファンレター書いてみた」から始まる。りょうはこの動画でドログバへの熱い思いを読み上げており、それを見た、チェルシーのスポンサーである横浜ゴムの担当者が、同社とチェルシーFCの共催によるファンイベントに合わせて、来日するドログバとの対談を提案した、ということだ。


 動画の冒頭、りょうは「聞いてください。とんでもないことが起きてしまった。11月26日、あちきは世界で一番憧れの人、ディディエ・ドログバに会います」と宣言(一人称が「あちき」なのは、東海オンエアの恒例行事となっている罰ゲームつきのじゃんけんで、りょうが珍しく負けたため)。


 ここからりょうは、「ドログバとはいったいどんな人?」という“講義”を展開する。当然のように、選手としての優れた能力の紹介から入ったため、メンバーたちに「“サッカー選手である”というところから説明しろ!」とツッコミを受ける場面もありつつ、華麗な受賞歴とともに、内戦が続いていたコートジボワールの代表チームをW杯出場に導き、生中継で平和を訴えて、実際に停戦に導いた英雄であることも伝えた。プレイヤーとしてはもちろん、人間としての魅力も含めて、りょうはドログバを敬愛しているのだ。


 大好きなUVERworldのメンバーに会えると聞かされ、「知らん人が出てくる」というドッキリにかけられた経験のあるとしみつは、今回もドッキリの可能性がある、とりょうの不安をあおるが、めでたく本当に夢が叶う動画になった。実際の対談の模様は、サブチャンネル「東海オンエアの控え室」で公開されている。


 りょうといえば、ホラーゲームにも、目隠しベースランニングにも、手元に迫る火にも動じず、罰ゲームも割と楽しげにこなすなど、「怖いものなし」のイメージもある。しかし、今回ばかりは「怖い」という言葉も飛び出し、ガチガチに緊張していた。思い返せば、としみつも「UVERworldのメンバーに会える」と信じきっていたときは手が震えるほど緊張していたし、リーダーのてつやも、盟友・水溜りボンドの夏休み企画で、彼の推しアイドル=元私立恵比寿中学のぁぃぁぃこと廣田あいかが自宅を訪れた際には、目を合わせられず、直立できないほどフラフラの状態になっていた。


 YouTuberに詳しくない人には伝わりづらいところだが、東海オンエアはYouTubeのチャンネル登録者数が390万人を超える、モンスター級の人気グループだ。若者が集まる街に行けば、地上波で活躍するタレントやアイドル以上の騒動になってしまうこともある。二十代中盤の若者たちがこれだけのスターになれば、一般的な感覚と乖離したり、斜に構えてしまったりすることもありそうなものだが、「憧れの人」に対する素直な反応が象徴するように、彼らに「天狗になっている」と感じるような部分はほとんどない。あえて羽振りのよさを見せたり、面白がって「スター」を自称してみたりすることはあるが、常に等身大で、視聴者がやりたくてもできない、あるいはやろうと思わないバカなこと、面白そうなことを動画にし続けている。りょうの緊張した姿も、多くの視聴者の共感を呼ぶものになっていたと言えるだろう。


 ちなみに、リーダーのてつやは「嵐」の大ファンで、共演を熱望している。ヒカキンやフィッシャーズなど、多くのクリエイターを地上波で見る機会も増えてきたなかで、その可能性もないとは言えないだろう。YouTuberが夢を叶えるとき、一緒になって喜べるのは、動画を追いかけてきたファンの特権というもの。あまりYouTuberについて詳しくないという方も、気になる動画からチェックしてみてはいかがだろう。


(橋川良寛)