FIA会長のジャン・トッドは、マックス・フェルスタッペンの今後の“公共奉仕”の任務について、彼がF1以外のカテゴリーのモータースポーツのスチュワードを一回限りで務めることは、“逆の立場”を経験する助けになるだろうと提案している。
ブラジルでのレース後、フェルスタッペンとエステバン・オコンが言い争いになり、フェルスタッペンがオコンを何度か小突くという出来事があった。フェルスタッペンはこの行為へのペナルティとして、公共奉仕を行なうようFIAから言い渡されている。公共奉仕の内容はこれから決定される。
トッドはSky F1のインタビューでこの問題に触れ、これからフェルスタッペンに義務付けられる公共奉仕について、どのようなことがあり得るかを示唆した。
「人前に出る立場で、彼のように名声がある場合は、責任も伴うものだ」とトッドは語った。
「つまり、どのような感情が起きようとも、それをコントロールできなければいけない。サポーターに敬意を表し、言葉に気をつけることだ」
「それができないのならば何らかの結果が伴う。しかし最終的に罰は極めて軽いものになるだろう。それは確かだ」
「公共奉仕として何をさせるか? 正直なところまだ何も決まっていない」とトッドは付け加えた。
「だがF1界とレーシング界にとって役に立つ何かになることは確かだ。トレーニングや教育グループなどにおいて、スチュワードや競技員の何人かと密に仕事をすることで貢献させるかもしれない。来年からは異なる仕事がある」
「もしくはモータースポーツの他カテゴリーでスチュワードのグループ委員会に参加させ、逆の立場に身を置いて、この仕事がいつでも簡単なわけではないことを理解させる」
「だが確実に、建設的なプログラムを見つけるつもりだ」
フェルスタッペンはアブダビGPの後で、“公共奉仕”が何になろうとも、自身が“ばかばかしく見える”ような奉仕は受け入れないと主張した。
「自分をばかみたいに見せるようなことはしない」とフェルスタッペンは語った。
「どのみち僕はこの件ですでに厳しい扱いをされてきたと思う。だから何か適切な奉仕を見つけることになるだろう。なぜなら僕は自分がばかみたいに見えることをするつもりはない」
「何をするかについては、チームとFIAとともに話し合うことになる。僕が(罰を受けることに)同意したことなら、何だっていいだろう? それについて何ができるっていうんだ?」
「少しばかり厳しいことだとは思うけど……解決策が見つかるだろう」