WEC世界耐久選手権のLMP1、LMP2クラスに参戦しているドラゴンスピードは2019年1月26~27日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる『第57回デイトナ24時間レース』に、2台のLMP2カーで挑む。
今年10月にチームのレギュラードライバーであるベン・ハンリー、ヘンリク・ヘドマンにニコラス・ラピエールを加えた布陣で2019年のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)開幕戦に参戦すると発表したドラゴンスピード。昨年行われた第55回大会に参戦し完走を果たしているチームは、先にアナウンスした1台目に加えて2台目のLMP2カー『オレカ07・ギブソン』を来シーズンのWSCCオープニングレースに投入する。
ドラゴンスピードのチーム代表、エルトン・ジュリアン氏はSportscar365に対して、2台目のオレカをデイトナで走らせることを明かすと、元F1ドライバーで現在は同チームからWECに参戦しているパストール・マルドナドとメキシコ人ドライバーのロベルト・ゴンザレスがマシンをシェアすると語った。
2019年のWSCCは最高峰クラスのプロトタイプ(P)クラスをプロ向けのDPiクラスと、プロ・アマのLMP2クラスに分割され、LMP2クラスではドライバーグレードによる参加条件が設けられる。具体的には基本3名からなるラインアップ中、プラチナ1名とゴールド1名、またはゴールド2名というようにプロドライバーの人数が制限されている。
ドラゴンスピードのラインアップは現時点でこの参加条件に対応済み。LMP2クラスの規定ではデイトナは最大5名のエントリーが許されるため、プラチナのラピエールとゴールドのハンリーを擁す1台目ではジェントルマンドライバー2名を、また、マルドナド組の2台目ではゴールドグレードのドライバー1名と2名のジェントルマンドライバーを追加起用することが可能だ。
なお、DPiクラスとGTEマシンで争うGTル・マン(GTLM)クラスでは最大エントリー数が4名となっている。
ジュニアン氏によれば、ドラゴンスピードは参戦中の2018/2019年WEC“スーパーシーズン”第6戦セブリング1000マイルと併催となるWSCC第2戦セブリング12時間にも出場する可能性があるとしているが、これにはデイトナでの好成績が必要不可欠であるとみられる。